パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

傷の消毒から、抜糸まで

 

さて今日は、朝の8時半にT胃腸科医院に来ている。 昨日、傷の処置が終わったら、

 

   「明日は、朝の8時半に来られますか?」

 

とT医師に訊かれていたのだった。 朝の診療開始は9時から。 つまり、通常の診療の前に、(特別に)診て貰えるのだ。 

 

医院に着いて、5分程して看護師に呼ばれ、頭部を覆うネットを外して、いつものベッドに横になった。 

 

は、傷を覆うガーゼを取って傷を露出し、T医師を待った。 妻が看護師に何針縫ったかを聞いたら、彼女は、

 

  • 6針ですね」

 

と答えた。 当のT医師は隣の部屋で 何か検査をしているらしく、患者に呼吸法を指示していた。

 

更に待つ事5分、T医師がやって来て、傷を見るなり

 

   「オオ、綺麗になってますねぇ・・ (化膿菌による)感染もなさそうだし・・」

 

と言い、看護師に消毒薬の指示をした。 それは。私には

 

   「ヒビテン!」

 

と聞こえた。 

 

次の消毒は、2日後で良いと言う。 そして、2日後に行くと、

 

   「綺麗に治っているねぇ・・ これなら、次回は抜糸できますね」

 

と言うと、看護師が、

 

   「センセ、(次回じゃあ)一週間経ってませんよ」

 

と言い、T医師は、

 

   「ハッハッハ、そうかぁ・・ こう言うのを見ると、直ぐに抜きたくなっちゃうんだよね!」

 

と、照れ隠しを言った。

 

そして抜糸の当日、T医師が鋏を持って切ろうとしたら、傷を見て急に手を止めた。 私は

 

   「(何か、あったのだろうか?)」

 

と一瞬不安になったが、T医師の次の言葉で、私の疑問は瓦解した。

 

   「ねぇ、私のメガネを取ってくれない? ううん、そっちの部屋じゃなく、○○の方・・ ん、ありがと!」

 

と言いながら、メガネを掛け、少しトーンを落として、こう言った。

 

   「まったくぅ、メガネを掛けないと、糸だか、髪の毛だか、良く分かんないや・・」

 

と。

 

今にして思えば、化膿しなかったことが予後を良好にした・・と思えた。 そして、化膿しなかったのは、ゲンタマイシン軟膏のおかげだ・・と思えたのだった。