グルタチオン点滴療法―0
まぁ、F医師はグルタチオン点滴に対して賛意も反意も示さなかったが、私は一応「仁義は切った」と考えている。 そこで、私は「点滴療法研究会」のHPから近所の医院(O整形外科)を選んだ。
その医院のHPを見ると、週に2回程、点滴療法の患者優先時間帯が設けられている。 しかも、「完全予約制」とある。 そこで、早速電話で予約を取った。
「ハイ、O整形外科の××です。」
「あのぉ、初めてお電話差し上げます、私、〇〇と申しますが、お宅様では、グルタチオンの点滴はやっていますでしょうか?」
「ハイ、やっています。 お電話替わりますので、少々お待ちください。」
「ハイ、お待たせしました。 で、ご病気は?」
「進行性核上性麻痺です。」
「ハ? シ・ン・コ・ウ・・???」
「シ・ン・コ・ウ・セ・イ・カ・ク・ジョ・ウ・セ・イ・マ・ヒ・・です。」
「それって、パーキンソン病とは違うんですか?」
「パーキンソン病類縁疾患の一つです。」
「パーキンソン病???」
「パーキンソン病類縁疾患です。」
「もう少し、ユックリ言って下さい。」
「パーキンソン病・ル・イ・エ・ン・シッ・カ・ン・・です。」
「ご希望の日や時間は、ありますか?」
「次の〇曜日の、午前」11時はいかがでしょうか?」
「〇曜日の11時ですね? 少々お待ち下さい。 ・・ ハイ、大丈夫です。 ではもう一度、お名前をフルネームで教えて下さい。 ・・ では、お待ちしています。」
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こうして、無事にアポイントメントを得る事ができた 次の問題は、費用である。 と言うのは、健康保険の効かないで自由診療だからだ。 その医院のHPを見ると・・
- 初診料(40分) ・・ 15,000 円
- グルタチオン点滴 ・・ 10,000 円 ~
- 点滴手技料 ・・ 1,200 円
小 計 26,200 円 ~
消費税(外税分) 2,096 円 ~
合 計 28,296 円 ~
つまり、初回は最低でも28,300円程は掛かりそうだ。 今更ながら、健康保険(1割負担)の有難さを思い知るのであった・・
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以上、グルタチオン点滴の事を妻に話したら、
「そんな詐欺みたいの、止めたら?」
と、反対の様だった。 インターネットまぁ、パーキンソン病に対する有効率は70%と言われてるが、その類縁疾患では、症例報告は散見すらせずに、「有効例」や「著効例」のみ、ブログにある位である。
であれば、妻の気持ちも分からないでも無い。