パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

転倒、そして・・

 

超大型・・と言われた台風21号が過ぎ去った10月下旬の某日、畑を見に行くと、苗が強風で倒れてしまっていた。 というのは、ここ10日以上続く秋雨前線による長雨で、土がブヨンブヨンになっていたからだ。 つまり、苗を起こして根付近の土を固めてやらねば、やがて枯れてしまう・・

 

そこで、妻がキャベツの苗を起こし始めた。 私も妻に続いて、インゲンの苗を起こし始めた。 しかしそこが坂になっていて、苗が足より低い位置にあるので、前にのめってしまった。 両手は苗の両側の泥沼の中に嵌ってしまい、うなっていない深さ20cm位の深さで止まった。

 

しかし、両腕の位置が低すぎて、自分では起き上がれない。 そこで妻に

 

   「起こして・・」

 

と頼んだ。 妻は私を後ろから引き上げてくれた。 私の両手は泥だらけ、服の袖やトレーナーは所々、ベッタリとぬかるんだ泥が付いてしまっていた。 勿論、直ぐに手を洗い、上下の服を替えなければならない。

 

そう思って、杖を頼りに家の方に歩き出した。 所が・・

 

泥にはまった儘の前傾姿勢で歩き出したので、突進歩行をしそうになってしまった。 同じ転ぶなら、芝生の上が良い・・ そう思って、芝生に向かって急いだ。 しかし、これがいけなかった。 突進現象を加速してしまったのだった。

 

私は、前にのめる様にコンクリの上で転倒してしまった。 しかし、直肌の露出部分(顔と両手)のケガを避けるために、顔と手を上げた。 その結果、その両者は無事だった。 その時は分からなかったが、洗濯のために脱ぐと、両膝と右肘に擦過傷を負っていた。 

 

   「(また、やってしまった・・)」

 

と思い、私は落ち込んだ。 後でキチンと考えれば、転倒しないで済む方法やステップはいくつもあった。 しかし、手や服が泥まみれになった事に気が行ってしまい、その結果、頭の中の回路がショートしてしまったのだった(のだろう)。

 

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擦過傷は、水が当たっても痛い。 入浴中は両膝を出し、入浴後は「マキロン」で消毒し、「エルタシン軟膏」(ゲンタマイシン軟膏0.1%)をベッタリ塗って、滅菌ガーゼを当て、テープ止めをした。 そう、前回転倒した時、外科で覚えた方法の踏襲である。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2017/09/19/095640

 

こうして数日程で、滲出液が出なくなったので、エルタシンのみの塗布を経て、一週間程で、綺麗なカサブタとなった。