パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ274―おっとっと!

8月下旬の某日、リハビリの予約日となったので、妻の運転で出掛けた。

 

今回は初見の男性医師Tである。 まぁ、愛想の良い事!

 

   「どうですか、体調は大丈夫ですか?」

 

と、訊くだけである。 これで、一日10万円位は貰っているんだろうなぁ・・と、つい、邪推をしてしまう。 ま、医師は病院では「特権階級」である。

 

   ―――――――――――――――――

 

そんなつまらない事を考えていると、定刻少し前に担当のI士が定刻に私の順番を始めるべく、前の患者の施術を終えた。 所が、次回の予約を前の患者のために取ろうとしたが、予約ファイルは他の理学療法士が持ちだしていたために時間がかかり、予約時刻を少し過ぎてしまった。

 

いよいよ施術が始まった。 全身のマッサージとストレッチを行った後、今日の課題として、新技に取り掛かった。 それは、片脚を大きく前に踏みだし、前の脚を曲げ、後ろの脚を伸ばし、両指先で前の脚の爪先に触れるものである。

 

   「ん? それに似たポーズなら、以前からやっているゾ!!!」

 

と思われた読者は・・ いないだろうなぁ・・

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2015/05/11/064402

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2015/06/16/071836

 

で、この状態で背筋を伸ばして、顔を上げる。 そしてバンザイをしたまま、上半身を起こして(上半身を)直立せよと。 

 

自分としては出来ている積もりだったが、I士曰く、

 

   「背中が丸まってしまっています。 こんな風に・・」

 

と手本を遣って見せてくれた。 確かにI士の手本では、背中が一枚の板になっている。 それを見て、私は左右の脚を入れ替えて、再度やってみた。

 

バランスが難しい・・ と言うのは、床に着いているのは、前後の足のみで、上半身もそのライン上にあるからだ。 それはまるで、一本の平均台の上でバランスの訓練をしているようだった。

 

すると、私は左に「おっとっと!」とよろめいてしまった。

 

間一髪、丸椅子に掛けていたI士は、サッと立ち上がって私を支えてくれた。 勿論、転んではいない。 妻の話しではその時、他の患者を施術中の理学療法士の2人が、私を支えようと反射的に動いたらしい。 その事に、妻と二人で感心してしまった。

 

いやぁ、その後も家でやって見たが、やはりバランスを失ってしまう。