パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ257―転び方

2015年5月下旬の某日、今日は最終就業日である。 おっと、その前に・・ 午前中にリハビリの予約を入れてあるので、遅刻する旨は会社に伝えてある。

 

そんなわけで、朝からドタバタしてしまった。 社員への心ばかりのお礼の品を含め持参するものを確認し、弁当・飲み物等を車に載せてそくさくと出発した。

 

途中、間が悪く、何度も交通信号にひっかかり、幾分時間は掛かったが、予診を受けて尚、5分以上あった。

 

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定刻、I士が現れ、リハビリの開始となった。 

 

いつも通りマッサージやストレッチをこなし、バランスの練習に入った。 例の、片足を前に踏み出し、前屈して指先を爪先に触れる練習である。 そして左右の脚を入れ替えるのであるが、この時、バランスを崩しそうになってしまった。 また、前屈から後屈に移る時も、バランスを失ってしまった。

 

今日は、どうもバランスが悪い。 色々考えると、朝、薬を飲み忘れた事を思いだした。 どうやら、ドプスの効果と思われる。

 

そして、最後に歩行練習を行った。 前回練習した、蹴り上げた片脚の膝を、反対側の手で叩きながら歩くものである。 I士が見本を見せたが、脚は真っ直ぐ水平まで綺麗に上がっている。

 

私が振り上げてもそんなに高くは上がらないし、膝も真っ直ぐ伸びない。 まぁ、だから病気なのだ・・と言えばそれまでである。

 

そして、台に戻る時もバランスが悪い。 その様子を見て、I士は私が転倒していないか、質問した。 それは、転倒は止むを得ないとしても「転び方」が重要らしいのである。

 

   「後ろへ転ぶときは、お尻から(床に)着けば良いんですが、こうやって、斜めに転ばないで下さいね?」

 

と言いつつ、躰を捩じりながら倒れる様子を見せてくれた。

 

   「こんな風に倒れると、股関節をやっちゃう(=痛める)んです。 すると、(その後のADLの)回復が難しいんです」

 

と、教えてくれた。 成る程、転んで擦りむく位は、まだカワイイのである。

 

そして、その様な最悪の転倒を避けるためのコツも教えてくれた。 それは、

 

   ① 上半身の柔軟性を保つ事

   ② 腰掛けた状態で両腕を左右に広げ、上体を左右に動かす(=片尻を上げる)練習をする事

 

だと言う。