黒茶屋―1
そんな8月下旬の某日、義妹から声が掛かった。 行先は、あきる野市の黒茶屋である。
http://www.kurochaya.net/index.html
紅葉には少し早いが、秋川渓谷の料亭を予約してくれたと言う。 誤解は無いと思うが、予約は二人でなく、総勢六人である。
尚、以下は特定の店舗や特定のメニューを宣伝・推奨する様な商業的な意図はなく、単なる見聞録である。
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高速道路を使い、青梅出口からカーナビに従って、20分チョットで道路左側に「黒茶屋」の看板が見えて来た。 晩夏の平日なので、道路はガラガラだった。
「えっ? ここを入るの???」
と思える程狭く、急峻な下り坂の先が開けて、駐車場になっていた。 車を停めて降りるとそこはもう黒茶屋の世界だ。 孟宗竹の間から秋川渓谷の水面(みなも)が見え、
「コトン、コトン・・」
と言うリズミカルな音源に目を遣ると、大きな水車が回っている。
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その脇の門をくぐると、そこは別の宇宙。 「喧騒」や「世俗」や「日常」と言う語彙の無い世界・・
試しに、園内の売店の茅葺き屋根を見ると、「苔むしている」を越え、草が、否、木が生えている!?! 恐らく自然との融和を示すために、寧ろそのままにしているのだろう。
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掃除が行き届いて、商品がこざっぱりと並べられている店内とは、対照的である。