リハビリ125―研修生
予診後、リハビリ室の椅子に腰掛けて待っていると、予約時刻前に担当のO士が台の清拭や、リハビリ道具を準備していた。 その結果、リハビリが定刻に始まった。 するとO士は、見慣れない人を紹介した。 名札のラインが青いので、研修生らしい。
「こちらは研修生の○○さんですが、本日、見学しても宜しいでしょうか?」
と、O士が聞いたので、
「もちろんです! マッサージをやって頂いても結構ですよ。」
と答えた。 しかし、実際に研修生が施術をする事は無かった。
「(前任の)Yさんの時も、研修生って・・」
「えぇ、Mさんが・・」
「あぁ、Mさんですか。」
「時々、(このリハビリ室で)見かけますよね。」
――――――――――――――――――――――――
O士によるリハビリが終了する頃、O士は次の患者のリハビリについて説明した。
「左肩を脱臼したんですが、金属で刺して2ヶ月位固定するんです。 これを××と言うんだけど、メモしてGoogle先生で調べてみたら? (患者は脱臼後)3ヶ月経ったんで、△△をやるんだけど、その前に(腕の可動域の)角度でも調べてみる?」
と、教え、促していた。 事実、私のリハビリ終了後エアロバイクをやっていると、その様子が見えた。 O士の指導の下に、研修生が患者に両腕を対称に動かさせ、道具を当てて角度を測っている。 素人目には、左右対称に見えた。 まぁ、完治が近いからこそ、研修生にもさせられるのだろう。
皆、こうやって一人前になるのだ。
診察予約時刻まで30分あるのでエアロバイクを20分したが、今回は負荷を0.5と、軽くしてもらった。