リハビリ99―辻褄は合う
そこでO士は、前回効果のあったゴムのタスキを再び私の背に掛け、再び歩く様に指示した。
「どうですか? こちらの方が歩きやすいでしょうか?」
と尋ねるので、正直にその旨を答えた。 NUSTEPは、不発だった様だ。
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その後、台でマッサージを施しながら、O士は私に大の字にねそべって深呼吸をする様に促した。
「これだけでも、胸郭の運動になるんですよ」
と教えてくれた。 私が相槌を打つと、
「すると、私達は失業しちゃうんです」
と冗談を言った。
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私達は元のリハビリ室に戻り、杖を使った背伸びなどの訓練を行った。 これも円背(えんぱい)(=猫背)の矯正と予防が目的と言う。
そうこうしている間に、終了時刻が近づいてきた。 するとO士は受付に行き、予定表を持って来た。 次次回の予約のためである。 そこで、中旬の午後にお願いした。
こうして本日のリハビリが終了した。 妻と私はO士に礼を述べて席を立とうとしたら、まだ予約時間内である!?! 確かに予約時刻より早く始まったので感激し、チョピリ得した気分になったが、結局辻褄は合うのであった。