診察201212―1
所が20分程で、直接診察室に呼ばれた。 I医師か看護師の配慮だろうか?
診察室では、I医師がいつもの笑顔で迎えてくれた。 もうこれだけで、パーキンソン症候群が治ってしまいそうだ。
早速私は、前回の診察日以降の、この8週間の症状の変化を記したメモを渡した。 それを一読したI医師はニコリとし、可愛い横顔を見せた。
そこには、こう書いておいたのだった。
11月下旬に4泊5日で、グアム旅行に行った。
? 良かった事
・ 家族や周囲の理解と支えにより、楽しく行って来られた。
・ 島内観光はもとより、ジェットスキー・シュノーケリング・バナナボート・エコツアー等を満喫した。
・ 転倒や怪我もなく、無事に帰国できた。
私がジェットスキーを運転する格好をし、そのエンジン音を口で真似ると、隣の診察室にいた看護師が何事かと思って、見に来た。 やり過ぎだったかも?(汗)
所が、次を読んで、元の表情に戻った。
? 困った事
・ 列に並ぶ機会が多く、周囲と同じ速度で歩く事が難しいので、急ぐと突進してしまう。 また、狭い所を通る時、足がすくむ。
・ 夕方、特に飲酒後は、疲労により上手に歩けなかった。 更に、成田到着後は下肢の脱力感が強く出た。
それを察した妻が、
「先生、この病気って・・ お酒を飲むと、症状が強くでるんでしょうか?」
と質問をした。
「でも、普通の人でも・・ 疲れた状態でお酒を飲むと、足取りが良くなくなるでしょ?」
「ええ・・」
「それに、『飲む』って言っても、そんなに飲む訳でもないでしょ?」
「ええ・・ 若い時はザルの様に飲んでいましたが、この頃は自制して、350mlの缶ビールを一本だけ。」
これに対してI医師は、その程度の飲酒は否定しなかった。 ま、この病気は特別「これがダメ」と言う事もないので、節度ある飲酒なら可と言う事なのだろう。