パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

市の健康診断

2011年の晩夏、市から健康診断の案内葉書が郵送されて来ていた。 対象疾病は、大腸癌・前立腺癌(男性)・子宮癌(女性)・肝炎である。 「職場等で既に受診している方は、ご遠慮下さい」と言う旨の添え書きがあるが、私は毎年利用させて貰っている。 会社のは、前立腺癌が対象となっていないからだ。 更に市のは、HBs抗原検査やHCV抗体検査をもするからでもある。

 

11月の下旬、会社の帰りに市指定のS医院に寄った。 健康診断の受診期限が11月末だからだ。 そこで2本採血をして、その帰りに受付で大腸癌検査用の容器を受け取った。 後日検体を2日に分けて採取し、その医院に届けたら、一週間程して結果を聞きに来る様、言われた。

 

食事前の方は、以下は見ないで下さい。

 

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「検体」と言うが、便潜血反応を見るので、要するに大便である。 小学校の頃は、検便と称する「寄生虫検査」があった。 これに引っ掛かった児童には、「チョコレート」(虫下し)が配られた。 皆の前で名前をよばれて配られるので、それが恥ずかしく、女子児童の中には未提出者が結構いた。

 

未提出者が多い事に困った教師は、こう言った。

 

   「いいか、明日は(検便を)必ず持って来いよ。 持って来ないと、直接保健所に行って、(便を)採って貰うからな!」

 

今にして思えば、それはきっと嘘だったのだろう。 でも、効果はテキメン、提出率は100%となった。 その理由は・・ 

 

「直接」と「採って」を強調するのである。 つまり聞く方は「直接」が「行く」でなく、「採る」に掛かると思ったからである。 下着を脱がされ、四つん這いになり、肛門に採取用の器具を突っ込まれ、グリグリされ・・と。

 

多感な年頃を迎えようとしている女子児童にとって、「直接採取」って、想像しただけで恥ずかしく、屈辱的でもある。 それなら検便を提出する方が、まだマシだ・・ 女子児童は、ヘンな誤解をしたものであった。 否、誤解をしそうな言い方を、教師がした・・と言うべきか?

 

(続)