診察―201108-1(待ち遠しかった診察日)
2011年8月の上旬、ようやく診察日がやって来た。 7月中旬頃から歩行機能が優れず、待ち遠しく感じたからである。 妻も自宅で私の日常動作を見ていて、心を痛めていた。
今回は到着が予約時刻の15:30より早めであったせいか、総合病院の脳神経内科に行くと多くの患者がいて、待合室の空席も少なかった。 診察が滞っているのだろう、一瞬、いやな予感がした。
待っていても、患者はなかなか減らない。
「(何かあったのだろうか、そもそも先生が診察室に来ているのだろうか?)」
とまで、思えた程の遅れであった。 1時間半程待ったであろうか、漸く看護士に名前を呼ばれた。
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主治医であるI医師は、開口一番に
「大変お待たせして、済みません」 (I医師)
と詫びながら、椅子をすすめてくれた。 その他、型通りの挨拶が済んだので、診察用のメモをI医師に渡した。 I医師も期待していたらしく、そこに書いてある「この6週間の症状の変化」を、小声で読み始めた。 黙読しないのは、自身での確認の意味もあるのだろうし、患者側にも進捗を伝えるためでもあろう。 そこには、こう書いておいた。
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症状の変化
・ 急激な変化は、無かった。
・ しかし、現行の処方当初と比較し、薬効が漸減している。 (特に7月中旬以降)
・ そのため、歩行障害(ずり足、すくみ足、突進歩行)や姿勢反射障害(ふらつき、よろめき)が一層強くなってきた。
・ つかまり立ちやつたい歩きとなる場合も出現し、ADLが低下してきている。
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二行目の「薬効が漸減している」の所では、「やっこうが−・・−ぜんげんしている」と、四分休符が入った。