パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

一年振りの消化器内科・外来

さて、W嬢によるリハビリの施術が終わり、受付で次回の予約を取ろうとすると、何といつも担当医ているI士がいるではないか!?! 妻が気付いて、

 

   「あれ? 今日はお休みじゃあなかったんですか???」

 

とツッコミを入れた。 どうも、入院患者のリハビリも担当しているらしい。

 

   ―――――――――――――――――

 

こうしてリハビリを終えた我々は、消化器内科に向かった。 勿論、自分の脚で・・ すると消化器内科の待合椅子に着いた時、妻がこう言った。

 

   「凄いじゃない! リハビリ室から消化器内科まで歩けたのね! 以前は車椅子だったのに・・」

 

まぁ、悪い時を知っているだけに、妻が感激するのは分かるし、何より本人が嬉しい!!!

 

そうして、順番を待っていると、パネルに受付番号が表示された。 3人目である。 30分程で呼ばれ、診察室に入ると、眼の大きい女医がいた。 そう、紛れもなくW医師である。

 

私は患者用の椅子に座り、妻は立ったまま挨拶を交わし、W医師の問診に答えた。 例えば、

 

   「大便に血は付いていないですか?」

 

   「トイレで流す時、水は赤くないですか?」

 

等である。 まぁ、直接的である。 何れも否定すると、便潜血検査をやるか訊かれたが、断った。

 

   「じゃあ、胃カメラの日を決めましょう。 一番早くて、来年の1月4日ね?」

 

とW医師は言ったが、休み明け早々は混むので、後にずらして貰った。

 

   「次の診察日は・・ 組織を調べると、3週間掛かっちゃうのよねぇ・・」

 

と言いながら、内視鏡検査の結果通知日を3週間後に入れてくれた。 後は、当日の準備を聞いて。終了である。

 

所が、中々呼ばれない・・ と言うのも、説明する看護士が1名のみだからだ。 説明の声は聞こえるが。看護士が説明すると、患者もマニュアルに書いてある事をまた訊く。 すると、同じ事をまた説明する。 決して。

 

   「さっきも、言ったでしょ!」

 

とか、

 

   「ここに書いてあります」

 

等とは、言わない。 ここで本日の最長待ち時間である40分を費やしてしまった。 聞けば、持病の有無と前日の食事と当日の行動マニュアルの確認である。 確かに全て書いてあるが、初めての患者にとっては不安だろう。

 

リハビリ350―W嬢と・・

12月中旬の今日は、リハビリと消化器内科の診察がある日だ。 なぜ脳神経内科でなく、消化器内科なのか? それは、以下のURLを辿って欲しい。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2016/02/11/110312

 

先ずはリハビリである。 私はリハビリ室でM医師の予診を受けて、妻と待合椅子に掛けて待った。 すると、私を呼ぶ女性の声がした。 見ると、未だ施術を受けた事のない女性だ。 彼女は自分の名札を示しながら、Wと名乗った。

 

身長160cm位はあると思える長身、細身で面長の女性である。 喩えて言うなら「北村優衣」似だろうか? 瞳の大きいW嬢は、長い髪を後ろで一本に縛っていて清楚な印象である。

 

で、空いている台を探して、早速施術に入った。 先ずは、下半身のマッサージからだ。 矢張り、初めての患者だからなのか、力を加減している印象だ。 それでも、硬い下半身のキン肉をほぐして行った。 

 

途中、私の脹脛(ふくらはぎ)のマッサージをする時、W嬢は私の横に正座し、自分の膝の上に脚を乗せて暖かい手で揉むのである。 

 

   「(あぁ、上下が逆だったら、膝枕なのになぁ・・)」

 

と思ってしまった。 オイオイ、自分の脚に嫉妬してどうする!?!

 

こうしてマッサージとストレッチを終え、W嬢は、

 

「歩行練習をしましょう・・」

 

と言い、私に靴を履かせてくれ、私の両手を持った。 すると、

 

   「手が冷たいんですねぇ・・ 血圧が低いんですか?」

 

と訊いた。 まさか、

 

   「手が冷たい人は、心が温かい」 (http://www.findelight.net/warm_heart/

 

と古いギャグを言う雰囲気でもない。 そして、リハビリ室を出て廊下を一周した。 すると、次の様に評価した。

 

   「歩くの、上手じゃないですか! 私がI(=担当の理学療法士)から聞いていたのは、すくみ足と突進歩行がある・・と。」

 

そう、この頃はまだノウリアストの効果が残っていたのである。 そのため、杖も使っていない。 そこで私は、

 

   「広い所は、大丈夫なんです。 唯、狭い所を歩くと、すくんじゃうんです」

 

とフォローした。 すると彼女は、

 

   「じゃあ、狭い所に行って見ましょう」

 

と言いながら、半階下のジムに行った。 ここは壁側に色々な機器やツールが並び、中央には台が並んで、多くの入院患者がリハビリをやっている。 そのため、所々ストール(丸椅子)がはみ出て狭くなっている。 その様な場所では、確かにすくんでしまう。 それを見て、W嬢も納得した様である。

 

こうして何事もなく(!)、リハビリを終えた。

 

運転免許の更新

さて、今日は烏賊博士との勉強会が終わったら、運転免許を更新しようと思っている。 前回の更新時の事を教訓に、免許センターではなく警察署での更新を行う事とした。 まぁ、「優良区分」なので、県内ならどこの警察署でも更新可能と公安委員会からのお知らせに書いてあった。 ただ、15:30までの受付だ。

 

さて、どこの警察署にしようか・・と考えた。 それには、帰路にある事と、慣れている所の方が良いのは明白だ。 特に後者は、緊張すると足がすくんでしまうので重要なポイントである。 そこで、いつも行っている総合病院のある市の警察署に決めた。

 

第一の試練は、車で来客用駐車場に停めて構内を玄関まで歩いて行く事である。 勿論、杖無しである。 コツは2つ。 一つは、両手を空けて腕の振りを用いて、歩行を安定させる事だ。 そのために、今日は肩から掛けられるカバンを選んだ。 しかも斜め掛けである。 この際、格好なんて問題にしていられない。 もう一つは、キューを使う事である。 それは、心の中で「1・2、1・2、・・」とユックリと唱える事である。

 

この事により、何とか署内に着いた。 そして、入ると正面に案内係の男性職員がいた。 一瞬緊張したが、まぁこちらを見つめている訳でもない。 心の中で、

 

   「(大丈夫、大丈夫 ・・)」

 

と思いながら床を見ると、大きなPタイルの様だ。 これは罫線があるので、歩き易い。 そこで、線を頼りに、「運転免許証の更新」の矢印に従って受付に行き、更新料を支払ったら、51番の番号札と用紙を貰った。 

 

これが第二の試練である。 というのは、小字症なので文字が書きにくいのである。 何とか氏名・ふりがな・電話番号・暗証番号を書き入れ、裏を見ると、いくつかの項目にチェックを入れる様になっている。 

 

この項目が第三の試練である。 しかし、直接関係しそうなのは、最後の項目のみだった。 それは、

 

  • 医師から自動車の運転を止める様に、言われた事はありますか。

 

と言うものだった。 まぁ、訊けば止めた方がイイと言われるのはミエミエなので、訊いてもいない。 つまり、チェックは不要・・と言う事である!

 

以降は、視力検査と撮影、そして講習のみである。 問題が2点あった。 一つは、撮影時に椅子から立ち上がり、出口の方に方向転換する時、すくんでしまった事である。 しかし、私が一瞬

 

   「(し、しまった!)」

 

と思って。担当の女性をみると。その時、彼女は撮影データを処理するために、部屋を出る所だった。 これが第四の危機だった。 

 

そして、最後(=第五)の危機は、講習室内で起こった。 番号が呼ばれて4人が並んだが、私は2人目になった。 そして、講習室に並んだ折り畳み式のパイプ椅子の間を通ろうとした時、小刻み歩行になってしまったのであった。 チョコチョコと歩く様子は、どう見ても異常だ。 内心、

 

   「(し、しまった!)」

 

と思ってしまった。 講習担当官は、丁度ビデオの準備をしていた。 何とか、椅子に当たらずに着席できた。 そして、講習が30分で終わり、新免許証が配布された! そして内容の確認が終わると、解散となった。

 

後は、チャンと帰れればOKだ。 Pタイルの枠を目印に、広い所を胸を張って正々堂々と通って帰れた。 帰宅後に妻に話すと、ビックリしていた。 そして、こう言った。

 

   「何だ、やればできるじゃない!」

 

しかし、「やればできる」と言う問題ではなく、新処方のノウリアストが奏効しはじめた・・と考えるべきだろう。

 

抄読会―15と運転免許の更新  

さて12月上旬の抄読会の日である。 そして、誕生日が1月〇日の私の運転免許証の更新可能日(2016年12月〇日~2017年2月×日)となって数日が経過した日でもある。

 

勿論、運転免許は更新出来るに越したことは無い。 しかし、何らかの指摘を受けた場合、医師の診断書が必要となる。 しかし、身障者手帳の申請、しかも2級を申請した患者に、F医師は「運転OK」の判定を(いくら患者側の希望とは言え)出してくれるだろうか? もし出せない場合には、長男に頼んでみようか? もし、長男にコンプライアンス上問題がある・・と言われたら、返上し(て、運転経歴証明書にし)なければならないのだろうか? 

 

待てよ、私はこの5年間無事故・無違反なので、「優良」の区分。 それなら免許センターでなくても、県内のどの警察署でも免許証が可能なハズである。 と言うのは、免許センターは駐車場が遠い上、内部をグルグルと歩行が必要なので、疲労により歩行障害が出てしまう可能性がある。 (前回の教訓)

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/20120203/1328219442

 

そこで、警察署で更新する事とした。 優良区分なので、全部で1時間かからないので、友人(=烏賊博士)の学校の訪問帰りでも可能である。 と言う訳で、先ずは抄読会を行う事とした。 

 

そこで、私は独りで車を運転し、友人の勤務する各種学校に行った。 問題は学校に隣接するコインパーキングが空いているか否かだ。 と言うのも、遠い駐車場では学校に着くまでに疲労困憊となり転倒してしまった・・と言う、前々回の転倒が未だにトラウマになっているからである。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2016/12/30/090713

 

さて、学校の脇の駐車場を道路から覗くと、何と(!)、「満」ランプが点いていないし、いくつかの空きすら見えるじゃないか! これで、転倒する懸念はほぼなくなった!!! そこで、無事に駐車して建物の内部に入れた、

 

そしてエレベータで上がり、ラウンジに着いて、彼に到着した旨をメールした。 少しして、彼が現れた。 彼が作ったカナダ流サンドイッチで昼食を済ませたら、早速、本日の議論に入った。

 

彼はカナダ留学中に、Libet(リベット)と言う学者と一緒だったらしく、彼の論文や考え方、実験内容(方法)やその結果を教えてくれた。 

 

Libetの関心は、「自由意志」である。 それまでは、脳の一部が「手を上げよ」と考えるとその事のより電気信号が発生し、それが神経を伝わって手の筋肉を収縮して「手が上がる」と考えられていた。 しかし、彼はその事に疑問を持った。

 

   https://www.youtube.com/watch?v=OjCt-L0Ph5o

 

そして彼は、カリフォルニア大学にて脳神経外科医であるBertram Feinstein(バートラム ファインシュタイン=定位脳手術=脳をごく薄いスライスとして三次元でイメージングし、その特定の脳細胞を不活性化する事でパーキンソン病の患者をその症状から解放する=で有名)と親しくなり、患者の同意を得て脳に電極を差し込み、色々と実験した。

 

では、パーキンソン病との係わりは?

 

例えば、先程の「手を上げる」と言う動作を考えてみよう。 脳内の皮質からの信号が出る前に「予備電位」が出る事が知られている。 彼の考えは、「パーキンソン病においてはこの予備電位に、何か問題があるのでは?」と言う事の様である。

 

リハビリ349―昼休み(?)に

今日は、12月最初のリハビリの予約日だ。 そこで、妻の運転で総合病院に行き、代診の医師の予診を受けて待っていると、I士が5分遅れでやって来た。 まぁ、前の患者が終わって、私の予診の結果をモニター画面で確認する必要があるので、1分遅れは仕方ないとは思っている。

 

さて、実は今日は12:40分の開始時刻だった。 と言うのは、妻の「ランチ」(と言う名の女子会)の都合で、今日になったのである。 しかも、今日の午後のリハビリはI士が不在なので、変則的な時間となったのだった。

 

しかし、12時40分になっても人は減らず、いつもの台が満杯なので、狭い電動リフトの付いた台上での施術開始となった。 そして、いつものマッサージやストレッチをこなして行った。

 

途中、

 

   「こんな時間に珍しいですね?」

 

と訊いて来たが、まさか妻のランチの都合とも言えず、惚(とぼ)けてしまった。

 

恐らく昼休みのためだろう、いつもの広い台が空いたので、そちらに移動した。 と言う事は、すぐ後に患者がいない時は、皆、定刻を過ぎてもやっている!?! 或いは、押せ押せで開始時刻が遅くなり、その遅れた分をこなしている???

 

   ―――――――――――――――――

 

さて一通りマッサージとストレッチが終わると、I士は靴を履く様指示した。 そして、私の目前で丸椅子に座り。私に自分の両肩を持って、小さいジャンプをして見よ・・と言った。 しかし、余り上手く出来なかったので、今度は大きいジャンプをして見よと。 そう、彼は私の「今月の目標」を憶えていてくれたのであった。

 

そして、片脚で立ち、もう一方の脚を上げる様指示した。 但し、彼の片方の肩を持って・・である。 更に、そのまま膝を曲げ、沈み込んでみよと。 これには結構、脚の力が必要だ。 そればかりか、バランス能力も必要である。 しかし、何とかこなした。

 

そして、その後に色々やって、ほぼ定刻になった。 午後1時20分になったのである。 そこで次回の予約を11時20分に取り、軽く挨拶をして、本日のリハビリを終えた。

 

この11時20分と言うのも変則的な予約時刻であるが、実は、12時30分から消化器内科の診察を予約してあったのだ。 そう、前回の救急搬送後に消化器内科を受診した際、医師が、

 

   「じゃあ、1年後にまた診せて下さいね」

 

と言ったからである。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2016/02/11/110312

 

尚、月初なので「リハビリテーション総合計画書」を作成する日であるが、今月の目標として「正しい姿勢」を挙げた。 それは、いつも前屈みを直されるからである。

 

残念(!)

2016年12月となり、月めくりカレンダーも最後の一枚となってしまった。 そう言えば、12月早々に、残念なニュースが届いた。 それは10月に出席した、社会保険審査会の裁決結果である。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2016/11/30/065759

 

ポストにレターパックライトが入っていたので「ご依頼主」の欄を見ると、当日、代理人を依頼した弁護士であった。 

 

   「(これは、審査会の結果に違いない!)」

 

と直感した私は、取る物も取り合えず、開封した。 すると、中には、①弁護士からの「報告書」(A4×1)、②社会保険審査会委員長からの「裁決書謄本の送付について」(A4×1)、③「裁決書」(A4×10)が入っていた。

 

早速、裁決書を見ると・・ 2ページ目のトップに、

 

   「本件再審査請求を棄却する」

 

と言う主文が目に入った。 それを見て、私は

 

   「(あぁ、だめだったかぁ・・)」

 

と残念に思った。 その主文の下には。以降9ページに亘って、その理由が書いてあった。

 

       理   由

第1 再審査請求の趣旨
   ・・・・・・・・・・・・・

第2 再審査請求の経過
 1 ・・・・・・・・・・・・・
 2 ・・・・・・・・・・・・・
 :

第3 問題点
 1 ・・・・・・・・・・・・・
 2 ・・・・・・・・・・・・・
 :

第4 事実の認定及び判断
 1 ・・・・・・・・・・・・・
 2 ・・・・・・・・・・・・・
 :

以上の理由によって、主文の通り採決する。

平成28年11月○○日


    社 会 保 険 審 査 会

  審査長    苗 字  名 前
  審査員    苗 字  名 前
  審査員    苗 字  名 前

以上は謄本である。

平成28年11月××日

          社会保険審査会委員長 (印)

 

そして、「裁決書謄本の送付について」には、この決定に不服の時は、6ヶ月以内に地方裁判所に、国(法務大臣)を被告として提訴できる・・とあった。

 

しかし、ほぼ一年、あれやらこれやら試みた結果が全て同じなら、この辺が潮時かもしれない。

 

リハビリ348―I士、再び

2016年11月は、週の関係で5回のリハビリがあった。 今日はその5回目である。 そこで、妻の運転で総合病院に行き、M医師の予診を受けて待っていると、定刻に担当のI士が声を掛けて来た。 前回・前々回とTA嬢の施術を受けたので、3週間振りである。

 

I士は私を空いている台に案内し、訊いた。

 

   「どうですか、調子は?」

 

   「相変わらず、ですねぇ・・」

 

と、それに対して私が上記の様に答え、施術開始となった。 久々のI士のストレッチは、良く「効く」。 まぁ、TA嬢の場合は、力の問題と遠慮とがあったのであろう、少し物足りなかった。

 

さて、今日の新技はストレッチである。

 

先ず台の上で、両脚を開いたI士は左腕を上方に上げて、上体を右脚に沿って倒した。 私が真似ると、両足が90度開かない・・ すると彼は、私に左脚を胡坐(あぐら)の様に折って良いと言ったので、そうさせてもらった。 そして上体を右脚の上に倒した。 すると、彼はこういった。

 

   「違うんです、上体は前を向いたまま、右に倒すんです! そして、左手で右足首を掴むんです。」

 

要は、左脇腹を伸ばす運動らしい。 しかし、どんなに頑張っても、左手は右足首を掴むどころか、触れる事すら、否、近付ける事すら、難しい。 それでも彼は、無理を言わなかった。

 

続いて、左右を入れ替えてやった。 そして、次の様に解説した。

 

   「この運動は、ここ(と、自分の脇腹を指し)の柔軟性を高めるためなんです。 固くならない様に。」

 

   ―――――――――――――――――――――

 

その後台から降り、靴を履いて、杖を使った練習に移った。

 

先ず、杖を肩幅より広く持ち、バンザイをする。 続いて、そのままの格好でスクワットをせよと言う。 この時、顔を上げて上半身を反らして、杖を目一杯遠くに以って行け・・とも・・ これって、結構キツい。

 

そんなスクワットを、極ユックリと数回やったら、今度は片脚でやってみよ・・と言う。 まぁ、片脚ではキツいので、スクワットと言うより、曲げ伸ばしでも良いと。

 

左右の脚で同じ事をやると、I士が私の太腿の前面を撫でながら、

 

   「ここが、強いからなぁ。 何か運動をやってました?」

 

と訊くので、

 

   「えぇ、卓球を」

 

と答えると、彼は卓球選手の格好をして、大腿四頭筋の辺りの筋肉の張りを確認しながら

 

   「(筋肉が)ムッキムキだもんなぁ・・」

 

と呟いた。 私はそれを聞いて、何か、褒められた感じがした。