パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

手摺りの設置位置の決定と介護の試用品

さて、歩行障害のために家の中を移動する時は、杖を使いながら伝い歩きをしている。 しかし、それでは不安定なので、手摺りが欲しい。 ケアマネのMさんには、その旨を伝えておいたら、業者を紹介してくれた。 株式会社Yと言う、この(介護用品のレンタル)業界では、大手らしい。

 

先日、Y社のOさんが大工さんを連れてきて、Mさんの配置図を基に、場所と種類を決めて行った。 今日はその見積書を持って来る日だ。 後は、レンタル用品の試用品も、持って来ると言う。 Mさんも、少し遅れるが、来る・・と言う。

 

約束の時間近くに、庭に車が入って来て、Y社のOさんがやって来て、玄関のチャイムを鳴らした。 妻が出て、挨拶を交わすと、Oさんが車に戻り、厚手のビニール袋に入った長い棒の様な物を玄関に運び込んだ。 彼は、ビニール袋から、大きな十字の部品と台の付いた棒を出して来た。 どうやら、突っ張り棒らしい。

 

彼は、棒の一端にその十字を取り付け、棒を立てて長さを調節し、バックルの様な金具を「バチン」と締めた。 これにより、棒が固定された様だ。 その後、彼はその強度を確認するために、その棒に対してタックルしていた。 つまり、大の大人が体重を掛けた位では、ビクともしない・・と言う事である。

 

続いて彼は、矢張り厚手のビニール袋に入った何か大きな板を車から、重そうに運んで来た。 訊けば、20kgあると言う。 そして、同じくビニール袋を破って、板に付属のフレームの様な物を、板に直角に取り付けた。 そう、置き型の手摺りである。 彼は、その手摺りをリビングルームのテーブルの下に置いた。 そうすれば、私が立ち上がる時のヘルプになるからである。 

 

更に、同じ様な手摺りで、トイレ用のも置いてってくれた。 そう、便座に座った状態から」立ち上がる時に便利な様にだ。 何れも、私がお願いした物でなく、Y社のOさんが私の動きの様子から、「こんなのがあったら、便利だろう」と思って準備してくれたのだ。

 

そして、私がお願いしたもの、車椅子の登場である。 勿論、タダの車椅子ではない。 歩行器にもなるのだ! しかも、ワンタッチで変換できるのだ。 これがなぜ便利かと言うと、先ずは歩行器として自力で進み、疲れてきたら車椅子として使えば良い!!! うん、これは便利だ・・と想えた。 事実。歩行器と車椅子との変換もワンタッチで、歩行器としてもバランスが良く、車椅子部分も座り心地も良い。 もう完璧なツールである・・と思えた。 たった一つの欠点を除いて・・ 

 

では、その欠点とは? それは、畳んだ時のサイズである。 普通の車椅子の様にペッタンコにならないのだ。 その結果、持ち上げた時に重く感じられてしまう・・ 否、その前に、プリウスに入らないのである!?!

 

これでは、車椅子を持って出掛けよう・・と言う我々の目的には合わない。 折角、持って来てくれたので、次回まで借りておこう。