通夜
今日は、お爺ちゃん(義妹の嫁ぎ先の義父)の通夜の日だ。 元々、義妹から、
「午後4時の『野辺の送り』から子供を預かって?」
と言われていた。 しかし、大変そうなので、午前中から預かる事とした。 これには、もう一つの理由があって、もし午前中から預かれば、妻だけでも通夜に出席できるからである。
そこで、妻と私は、子供をピックアップに行った。 久しぶりに義妹の家に行くので、勿論、ナビ頼りである。 午前10時前には義妹宅に着いた。 義妹の旦那(義弟)は、救急車に乗って自分の母親(義妹の義母)を総合病院に送って、未だ戻らない・・ きっと、色々と入院手続きや検査の介助をやっているのだろう。
その後、病棟の看護師に、
「今日、自分が施主となって通夜を、明日は告別式を行わなければならない」
旨を言って、母親(義妹の義母)への行き添いを看護婦に託して帰宅したと聞いた。
――――――――――――
これで、取り敢えず安心である。 子供は、我々夫婦に預け、お婆ちゃんは病院のICUに入っている。 これで、自由に動ける・・と。
すると、義妹から妻にLineが入った。 曰く
「〇〇ちゃんを、今夜、預かってもらえない?」
と。 勿論、もしそうなった時の事を考えて、「お泊りセット」はバッグに入れてある・・と言う。
―――――――――――――
そして、6時からの通夜に間に合う様、妻は車で出掛けた。 さぁ、親と離れた子供と二人になった。 今までに無いシチュエーションである。
すると、子供が
「お家(うち)に帰りたい・・」
とメソメソしだした。 いやぁ、これには参いった。 結局、
「今、お家に帰っても、パパもママもいないんだよ! みんな〇〇斎場に行ってるんだよ」
とか、
「車は、オバチャンが乗って行って無いでしょ? だから、送って行けないんだよ」
と言って待って貰うしか無い。 すると、
「オバチャンは何時に帰るの?」
と訊く。 仕方ないので、
「7時半頃かなぁ・・」
と答えると、その子供は掃き出し(窓)のカーテンを開けて見ていた。 やがて、7時過ぎに妻が戻り、一件落着となった。
それから3人で夕食を食べ、妻が我が家に泊まる様に説得した。 問題は明日の告別式である。