パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ447―立つ練習

11月の中旬の今日は、作業療法理学療法のあるリハビリの予約日だ。 先ずは、作業療法である。 我々・妻と私とが7階の外来リハビリテーション科で待っていると、いつもの様に、作業療法から始まった。 

 

担当のM士が我々に声を掛けたので、私が椅子から立ち上がると、彼は早速

 

   「エレベーターで、6階に行きましょう」

 

と言った。 つまり、浴槽からの立ち上がりの練習だ。 まぁ、場所やルートは前回と殆んど同じだが、エレベーターに乗る時と降りる時にその入り口で、すくまずに歩く様に言われた。 つまり、私は隘路や扉のある入り口を通るのが苦手なのだ。 そこで、私はエレベーターへの乗り降り時に、歩幅が一定になる様、意識して歩いた。 まぁ、M士による注意(指導)が無かったので、まぁ、一応合格の範囲なのだろう。

 

こうして、私は最も気を付けて歩いた結果、突進歩行にならずに浴槽に到着した。 

 

さて、先ずは浴槽からの出入りの復習である。 私は靴を脱いで、浴槽への出入りをやって見せた。 特に、湯に「体育座り」で浸かっている状態から立ち上がる所が問題であった。 

 

すると、その様子を観ていたM士は、浴槽を離れ、床から10cm程高くなっている畳3枚分程の場所に私を連れて行った。 かれは、その上にあったヨガマットを片付けて、小さな卓袱台のみとし、私に靴を脱いで、上がって来る様に促した。

 

畳の上で胡坐(あぐら)をかいている彼は、左足のみ立てて、私に真似する様に指示した。 私が同じ格好になると、彼は右手を横に着き、上体を右斜めに倒しだした。 そして彼は上体を左に動かし、重心を立てた左足の上に運んだ。

 

ま、この後左足で立ち、更にその後右足を左足に引き寄せて、立位の完成となるが、私の場合はそこまで行かなかった。 と言うのも、上体が前に倒れないのである。 それを見たM士は、

 

   「股関節が硬いですねぇ・・」

 

と言いながら、股関節のストレッチを2回程行なって、漸く重心を前に持って来る事が出来た。 そう言えば、長座の時も上半身が後ろに倒れてしまいそうになる。 これは、ハムストリングスが硬いのも関係している。

 

そう言えば、上半身を右足の上に持って来る時、彼は右手を自分の右横に置いたが、私はそれではダメで、もっと後ろに置かないと上半身を前に出せない・・ でも、彼は、それを認めてくれた。

 

更には、その逆、即ち立位から座位になる時にも、今の手順を逆にやれば、ひっくり返る事は無い・・と言う。 試して見ると、事実、その通りだった。 今後、これを自主練習しよう!!!

 

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その後、S士による理学療法も無事に終わった。