イオンモールへ(続)
こうして、無事にワオンに変えられたので、今度はそのワオンを使ってのランチである。
平日の午前中なので客は少なく、どの店でも選び放題である上に、ランチ用メニューやランチタイムサービスを提供している店舗も少なくない。 妻が迷っているので、私が丁度目の前の店(=紅〇)の中華を提案した、 と言うのも、ランチサンプルの下から見えるメニューの〇〇籠御膳が、やけに美味しそうに見えたからである。
私の提案にOKはしたものの、妻は同じレストラン街に他にも中華料理店がないか、探して見る・・と言う。 私は内心、
「(オイオイ、元々、1つのモールに似た業種の店舗は2つは入れないんだよ! まさか、ラーメン専門店を中華料理店なんて言わないだろうなぁ・・)」
とは思ったが、車椅子を押すのは妻なので、黙っていた。 すると、妻は車椅子を方向転換させ、レストラン街の中央に向かった。 そして、数m進むと見通しが良くなり、
「他に、(中華料理)店はなさそうだから、ここ(=紅〇)でいいや!」
と言った。 ま、結果は分かっていたが、これで妻も納得しただろう。
――――――――――――――――――
店に入ると、男性店員が(私が車椅子でも周囲に気兼ねなく食事ができる様)奥の誰もいない、窓に近い明るいテーブルの4脚の椅子の内1脚を取り払って、車椅子が入る様にしてくれた。 そこで私は「○○籠御膳」を注文した。
暫くして、店員が本当に竹で編んだ籠を運んできて、私の前のテーブルに置いた。 見ると、小皿や小鉢が10個以上並んでいる! 例えば、小皿には、シュウマイ・餃子・春巻き・豚の角煮・茹でた青菜の餡かけ・ザーサイ等が、小鉢には、麻婆豆腐・杏仁豆腐が盛ってある。 そして、ご飯とスープが運ばれ、
「頂きまーーすっ」
となった。 どれから食べようか迷う所だが、「迷い箸」はしてはならない。 早速、シュウマイを口の中に入れたら、蟹の旨味が口一杯に広がった。 麻婆豆腐に至っては、上に散りばめられた唐辛子片が食欲を増し、花山椒の香りが鼻を抜けて行った。
どれも、日本人の味覚に合わせた、旨い逸品だった。
さて会計であるが、勿論、ワオンで支払った。 (この時、予め
「ワオンでお願いします」
と言わないと、
「お支払いは。クレジットにしますか、それとも、ワオンにしますか?」
と訊いて来る。) すると、今回の食事分に対してもワオンポイントが付いていた。 これをワオンにチャージしてから帰宅したのは、申すまでも無い。