パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

孤独死(続)

 

さて、今月初めに紹介した2軒隣のNさんの孤独死であるが、テレビのニュース解説では、孤独死が発見されるまでの時間は、男性で平均3週間・女性で1週間程らしい。 Nさんの場合は新聞配達員の機転により1週間程で発見されたのは、遺族にとっては安堵以外の何ものでもないだろう。 

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2018/03/02/131747

 

さて、通夜と葬儀(告別式)であるが、妻が組合(=自治会の班)として出席してくれた。 以下は、その伝聞である。

 

場所は市内の県営斎場、同じく市内の葬儀屋に頼んだので、組合の仕事は受付位である。 しかも、通常200人位の参列者であるが、Nさんの場合は70人程と少なかったらしい。 それも、近所の人・親戚・役関係の人位である。 役と言うのは、定年後、民生委員等をやっていた事を指す。

 

え? 旧職場の人・・ですか??? Nさんは、都内の私立小学校で教師をやっていたが、60歳の定年を機に退職した。 それでも(退職後も、学校の要請で)、2~3年は通っていたらしい。 しかし、10年も経つと、かつての同僚も退職し、人も入れ替わっていて本人を知る人が在籍しているか否かも不明であろう。 きっとその様な事情を考慮して、遺族は、連絡していなかったのだと思われた。

 

そんな事情もあってか、祭壇に花の少ない、寂しい葬儀だった様である。

 

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さて、妻の関心事は、四十九日法要である。 1月下旬に亡くなったとすると、3月上旬にありそうなのだ。 中~下旬はお彼岸だし、最終週では遅すぎる。 かと言って、こちらから遺族に訊くと、出席(のために案内)を催促しているみたいだ。

 

仕方なく、近所のオバサンに訊きに行った。 オバサンの説明は、以下の通りだ。

 

   「何か、四十九日(法要)は、『自分達だけでやる』と言ってたわ。 それに、今いる弟さんは、四十九日まではいるらしいけど、四十九日が終わったら、大阪に帰っちゃうみたいよ」

 

と。 すると、妻は急にお彼岸が心配になった。

 

   「じゃあ、お彼岸の線香参りは、どうなっちゃっうんでしょうか?」

 

と訊いた。 すると、オバサンは、

 

   「そうねぇ・・ こっちから(線香を上げに)行く事は出来るけど、向こう(­=Nさんの遺族)は廻れないだろうから・・ 自然消滅かな? それに、(Nさんの)家が開いているかどうかも分からないしー・・」

 

と答えた、 それを聞いて、(Nさんには申し訳ないが)妻はチョッピリ安堵した。 と言うのも、ここ数年、すっかり足腰の弱った自分の母の代わりに、線香参りをしていて、それが結構、負担になっていたからである。

 

話しは戻るが、Nさん宅の暖房は、昔ながらの石油ストーブのみだったらしい。 恐らく本人気絶後、1日程で燃料は切れ、2月下旬に降雪があり、その後も残雪で気温が低く、1週間程で発見されたのでまだ良かったが、夏場に閉め切った部屋(40℃以上)で3週間も発見されなかったら、ご遺体の状況は・・と考えると、背筋が寒くなる。