パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ265―違ってました。

7月上旬、今月最初のリハビリである。 前回(7月1日)は、リハビリでなく、診断書作成のための計測であった。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2015/08/08/080110

 

定刻、I士による施術が始まったが、シンメトレルのお陰でバランスが良い。 そこで、前回のリハビリ263

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2015/08/02/075358

 

時に上手く出来なかった課題(バンザイをしたまま、立位と蹲踞の往復)をやって見せたら、彼は評価してくれた。

 

すると彼は、私の杖の新デバイスに気づいた。 そう、歩行のキューである。

 

   http://f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20150711/20150711180420_120.jpg 

 

そこで、私はキューを伸ばして見せた。 結構ウケた様で、彼は、後でその作成方法を尋ねた。

 

   http://f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20150711/20150711180421_120.jpg 

 

そして今回は、歩行距離を伸ばし、扉の通過もやって見た。 体調が良いので、上手に出来た。 I士は増えた薬剤名を訊いて来たので、私は「シンメトレルです」と答えた。

 

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今回は7月最初のリハビリなので、「リハビリテーション総合実施計画書」を作成する回である。 I士はいつも通り、今月の目標について訊いた。 私が以前出来なかった事(立位で片脚を挙げ、その膝を反対側の肘で、触れるもの=リハビリ261

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2015/07/21/071123

 

)を挙げた。

 

すると、I士は、

 

   「うん、では座ってやってみましょう」

 

と言い、私に台に腰掛ける様、促した。 そして彼が見本を見せた。 それは私の動作とは全く異なるものだった。

 

先ず、私は膝に肘を付ける様、目一杯脚を上げる。 そしてその頂点で膝に着く様肘を持って来るので、背中は屈み、肩も下がってしまっていた。

 

一方、台に浅く腰掛けたI士は、先ず背筋を頭頂部から尾てい骨まで、ピンと伸ばした。 そして、両腕を水平に伸ばすと両二の腕は、肩を通って一本の棒の様になった。 更に、肘を90度に曲げ、尺骨から掌(たなごころ)までを真っ直ぐ上に立てた。

 

この格好で、脊柱を中心に上体を回転させた。 すると、上半身が120度位回転すると、肘が自然と反対側の膝に近づく。 この時、脚を上げると、肘と膝が自然と接触する。

 

つまり、私は肘と膝とを付ける事に主眼を置いた結果、上半身が折れ曲がってしまっていた。

 

所が、I士の目的は、上半身の回転運動による捻転であり、結果として肘が膝に着く。 私の運動と彼のそれとを比較すると、目的と結果とが違っていた。 そのため「これが同じ運動か!?!」と思われた程、違う運動に見えた。

 

所で、この動作を立位でやらなかった理由であるが、「捻転、脚上げ、バランス」の三つの要素があるので、難しいから・・だそうである。 バランスにばかり気を取られてしまうと、本来の目的とする他の動作を完遂出来なくなってしまうからだ。