パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ261-「これは、難しいんですが・・」

6月下旬、リハビリの日だ。  担当のI士が定刻に現れ、台へと案内してくれた。

 

さて、今日の課題は、大別して2つ。 一つは蹲踞の安定と、もう一つは脚挙げである。

 

先ずは前者。 蹲踞になると後方に転倒しやすい事は、既述の通りだ。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2015/07/02/073239 (リハビリ259)

 

そこで立位からしゃがむ時に、私の背後に回ったI士が両手で私の腰を折り、上半身で私の背中を抑えた。 これにより早い段階から重心が前に行くので、後方転倒しなくなる。

 

ではどうやって腰を折るのか? それは、鼠蹊部に指を当てて引くのである。 もっと具体的に言えば、彼が私の背後からズボンの両ポケットに深く手を入れ、指先を折る感じである。 その気持ち悪さに、つい腰を引いてしまうのだ。

 

もう一つ、蹲踞でバランスを失わない方法を提案してくれた。 まず、立位でバンザイをする。 そしてそのままユックリしゃがむのであるが、両腕は徐々に降ろして最終状態では水平にする。 つまり、こうする事により重心が前に行くのである。 

 

   「(ナホルド、そう言う事か!?!)」

 

   ―――――――――――――――

 

続いては後者。 始める前に、I士は立位の私にこう言った。

 

   「これは、難しいんですが・・ 」

 

と前置きを言いながら、具体的に指示した。

 

   「脚を挙げて、その膝を反対の(手)で触れるんです」

 

と聞こえたので、その場で脚を高く挙げ(た積もり)て足踏みをしながら、それぞれの膝を反対側の手で叩いて見せた。 するとI士は、

 

   「肘です、肘で・・です!」

 

と言った。 そう、挙げた脚の膝と反対側の肘を、付けるのだ。 やってみると、難しい。 と言うより、不可能だ。 そのため、段々と背が丸くなってくる。

 

不可能・・と見たI士は、こんな提案をした。

 

   「これは、椅子に腰掛けてやってもイイんですよ。」

 

それを聞いて台に座って試してみると、まぁ、何とかギリギリ及第となった。

 

   ―――――――――――――

 

その後、指定難病医療費給付の継続申請のための書類を受けて、帰宅した。

 

実は、指定難病の医療費給付が9月30日で失効するので、継続のための「臨床調査個人票」を、病院を通じてS医師にお願いしてあったのである。