パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ76―サボリがバレた???


そしてストレッチを始めた。 今回は、2つの動作を集中的に行った。 一つは、四つん這いになっての片手・片脚上げ、もう一つは「猫の伸び」である。

 

前者は、以前経験している。 右手と左脚、左手と右脚とを交互に水平まで挙げるのであるが、当然、要求度は回毎に高くなって行く。 これは結構大変で、静止しているのに息が上がってきた。

 

後者は、初めてである。 四つん這いから尻を引いて、猫が伸びをする時の格好になった。

 

   「もっと、頭を下げて! 尻を上げて!」

 

この事により、背中が強く反る。 更に、

 

   「背中で肩甲骨を合わせる様にして、背骨を入れ込んで!」

 

と、檄が飛んでくる。

 

   ―――――――――――――――――――

 

以上のストレッチは、歩行姿勢の矯正が目的らしい。

 

   「○○さんの場合は、腰は真っ直ぐなんですが、上部、つまり胸の上の方で背中が丸まってしまっているのです。」

 

更に、ストレッチを施した時、硬かったらしい。 Y士はそんな私の状態を、手持ちのボールペンで説明をしてくれた。

 

   「この様に体が一本の棒だと、歩いて前傾になると、こうなっちゃうでしょ?」

 

と、突進歩行の真似をした。 説明は続く。

 

   「もしこの時上半身が動くとこうなって、安定的に歩行できるでしょ?」

 

と、斜めの鉛筆に添えた人差し指を上半身に見立てて、鉛直に立てた。

 

所が私の場合は、1本の棒らしい。 つまり上半身が硬いのである。 それを克服するためには、毎日のリハビリが欠かせない。

 

   「(通院による)リハビリは、(毎日の訓練の)確認にしか過ぎないのです」

 

と、ヤンワリであるが、正月に自宅でのリハビリをサボった事を諭されてしまった。 そこで私は

 

   「分かりました、これから毎日の筋トレ(のメニュー)に加えます」

 

と、約束した。