パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

診察201212―1


201212月中旬の某日、定刻にリハビリを終えた。 今日は、これから診察がある。 そこでそのまま妻と私は、脳神経内科に移動して待合室の椅子に腰掛けた。 掲示を見ると、2:30に予約した患者の診察中だ。 私の予約は3:30なので、最悪、1時間の待ち時間を覚悟した。

 

所が20分程で、直接診察室に呼ばれた。 I医師か看護師の配慮だろうか?

 

診察室では、I医師がいつもの笑顔で迎えてくれた。 もうこれだけで、パーキンソン症候群が治ってしまいそうだ。

 

早速私は、前回の診察日以降の、この8週間の症状の変化を記したメモを渡した。 それを一読したI医師はニコリとし、可愛い横顔を見せた。

 

そこには、こう書いておいたのだった。

 

11月下旬に4泊5日で、グアム旅行に行った。

 

?     良かった事

      家族や周囲の理解と支えにより、楽しく行って来られた。

      島内観光はもとより、ジェットスキー・シュノーケリング・バナナボート・エコツアー等を満喫した。

      転倒や怪我もなく、無事に帰国できた。

 

私がジェットスキーを運転する格好をし、そのエンジン音を口で真似ると、隣の診察室にいた看護師が何事かと思って、見に来た。 やり過ぎだったかも?(汗)

 

所が、次を読んで、元の表情に戻った。

 

?     困った事

      列に並ぶ機会が多く、周囲と同じ速度で歩く事が難しいので、急ぐと突進してしまう。 また、狭い所を通る時、足がすくむ。

      夕方、特に飲酒後は、疲労により上手に歩けなかった。 更に、成田到着後は下肢の脱力感が強く出た。

 

それを察した妻が、

 

   「先生、この病気って・・ お酒を飲むと、症状が強くでるんでしょうか?」

 

と質問をした。

 

   「でも、普通の人でも・・ 疲れた状態でお酒を飲むと、足取りが良くなくなるでしょ?」

 

   「ええ・・」

 

   「それに、『飲む』って言っても、そんなに飲む訳でもないでしょ?」

 

   「ええ・・ 若い時はザルの様に飲んでいましたが、この頃は自制して、350mlの缶ビールを一本だけ。」

 

これに対してI医師は、その程度の飲酒は否定しなかった。 ま、この病気は特別「これがダメ」と言う事もないので、節度ある飲酒なら可と言う事なのだろう。