リハビリ56―エアロバイク
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リハビリ室内にはエアロバイクが何台かあり、患者が使っているのを時々見かけた。 Y士は私をその一台に案内し、無負荷の状態にし、5分間にセットした。
実際にやって見ると、負荷がないので、いくらでもペダルが回転してしまう。 頑張って漕ぐと、回転数が100に達した。 液晶画面の単位文字が小さく、読めない。 折角なので、100を維持しようと頑張った。
息切れして来たのが分かったらしく、2分後に休憩を入れた。 そして1分漕いで1分休むクールを2回繰り返して切り上げた。
「回転数は、どれ位がイイんですか? 今回は100位でしたが?」
「確かに90いくつから・・」
「100プラスマイナス5位でした。」
「一概には・・」
と、私の質問に対し、Y士は即答は避けた。 今日、チョット試した位では、目標値の設定は無理(=根拠にできない)なのだろう。 心拍数もモニターしていなかったし・・
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さて、次回の予約を取ろうと受付に行こうとしたら、膝に力がはいならい。 俗に「膝が笑う」と状態だが、エアロバイクの頑張り過ぎによる、一過性の疲労が原因だ。
帰り際、Y士は妻に、
「疲れている様なので、気を付けてお帰り下さい」
と、気遣いを見せた。