診察201205-5
「そうねぇ・・ いわゆるパーキンソン病ではないののよねぇ・・ 歩き方も、パーキンソン病の人とは違うし・・」
「まぁ、広い意味では(パーキンソン)症候群になるんでしょうけど。」
そこで私は、質問した。
「じゃあ、垂体外路障害なのでしょうか?」
と、核心を突いた積もりだったが、I医師はデスクに向かったまま、
「難しい事を言うのねぇ・・」
と、小声ではぐらかした。 ・・と言うより、そこまでは診断しきれていないのであろう。
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I医師は、妻と私の方に向き直り、
「リハビリをやってみましょうか?」
と言った。 去年(2011年)の10月から12月に、近所の整形外科でリハビリに通っていたが、今年1月の転倒・骨折事故で中断しているのを知っているからである。 そして、再度、リハビリの重要性を説明した。
きっと、病状の進行に対して
「マドパー(配合錠)を(一日当たり)3錠にする事も考えているの」
と処方の増量は考えていながらも、消極的であったからであろう。
「でもね、ただ薬を増やせばイイってもんじゃないの・・」
と。 妻も私も、薬を増やして欲しい訳では無い、症状を寛解してほしいのだ。 そこで、I医師は私達に提案した。
「(この総合病院の)リハビリをやってみませんか? そして(リハビリの)やり方を学んで、次回(の診察日)までやって、効果がなかったら(次回の診察日から)お薬を増やしましょう」
成る程、I医師はそんな風に考えていたのだ。