妻の手術−14 (手術を振り返って − 最終回?)
2011年6月の末、妻はこうして無事に退院の日を迎えた。 病院の入退院窓口で入院費をクレジットカードで支払い、ナースステーションで処方薬と次回の外来診療予約票を受け取り、お礼を言って引き上げた。 こうして再び、家族が揃ったのである。
振り返れば、不思議な事ばかりだった。
市の健康診断により便潜血反応が陽性となった事が端緒だった。 消化器科(大腸ファイバースコープ) → 内科(肝臓) → 外科(甲状腺) → 内科(内分泌科) → 外科(手術)と、総合病院の中を転々した。 しかも、大腸も肝臓も正常だったのだ。
でも、よい医師や医療スタッフに恵まれた。 特に甲状腺の異常を見抜いたY医師や、執刀してくれたW医師との出会い・・
甲状腺全摘出手術は予想より大変だったが、妻を診察したどの医師も驚く程の(癌の)早期発見と言う「幸運」にも恵まれた。 また、同じ総合病院の先輩外科医達も、揃ってW医師の技量を高く評価していた。
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インターネットには、「がんの発見経路は『偶然』が1位 検診や人間ドックの約3倍」と言うタイトルで、下記の記事があった。 妻の場合も、将にその通りである!!!
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110806-00000012-pseven-soci
少し長いのであるが、記事から引用させて戴く。
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がん治療の第一歩は「早期発見」に尽きる。部位にもよるが、大腸がんや胃がんなどは発見が早ければ予後も良好で、難治性のがんでも早く治療を始めるほうが進行を遅らせることはできる。ところが、7月26日に国立がん研究センターが発表した「がん診療連携拠点病院 院内がん登録2008年全国集計 報告書」には意外な事実が記されている。
がんの「発見経路」のデータを見ると、「がん検診」が全体の7.7%、がんの発見を目的としない「健診・ドック」が8.0%、他の疾患を治療中・経過観察で偶然発見された「経過観察」が25.0%となっている。
「がん検診」の占める割合が低く、他の疾患治療などで偶然発見されることがもっとも多いのである。
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妻の場合も、将にこの通り!!! この記事に納得である。
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このブログは、私の「パーキンソン病闘病記」ではあったが、途中、妻の手術の記録に14回(約1ヶ月)を要してしまった。
さて次回から、本題に戻ろう。