リハビリ375―すくんでしまった
2017年5月の下旬になった。 前回のDATスキャン前のリハビリから一週間、今日はリハビリの予約日だ。 そこで、妻の運転で総合病院に出掛けた。 いつも通り私は病院の正面玄関で降ろして貰い、エレベータへの廊下を行き、7割位進んだ所にあるソファーに腰掛けて、妻を待った。
やがて、駐車場に車を置いた妻が通ったので、私が声を掛けると、
「受診案内票を取ってくるねぇ・・、車椅子は要る?」
と、妻が訊いたので、もう少しなので、私は不要な旨を答えた。 すると妻は、一旦、正面玄関に向かい、受診の手続きをして戻って来た。
さて、エレベータに向かってイザ歩こうとしたら、足がすくんで進めない・・ 「すくむ」とは、足底が床に吸い付いた感覚に陥り、足が前に出ない状況の事だ。 では、なぜ、すくむのか? それは、恐怖を避けるためだと考えている。 例えば、今の状況では、
- ここまで歩いて来て、疲労が溜まっている。
- ここからエレベータまでの廊下に扉が連続して存在し、その間、手摺りが無い。
- 廊下の往来が、異常に多い、
の3点がある。 ①は、これ以上歩き続けると転倒のリスクがある、②は、そのまま、③は、人に接触して転倒する可能性があるから・・だろう。 だから、「すくむ」現象と言うのは、ある意味、合目的なのだろう。
因みに、なぜこんなに人通りが多いかと言うと、丁度、避難訓練が終わったばかりだったからの様だ。 そう言えば、病院の入り口に、「午後1時半から避難訓練」とあった。
そんな訳で、すくんだ私を見た妻が、またしても正面玄関に外来用の車椅子を取りに行く結果となった。 私は、妻に
「(二度手間を掛けさせて、申し訳なかった)」
と心の中で謝罪した。
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こうして無事にリハビリ室に着いたら、先ずはM医師による予診を受けなければならない。 私は正直に、
「足がすくんで、上手く歩けない」
旨を申告した。
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その後。受付隣の待合椅子に座っていると、ほぼ定刻にI士が現れ、リハビリ室にて空いている台を探してリハビリが開始となった。