診察201601―3
そして、最後のトピックは処方である。 血圧が高めなので、S医師はこう切り出した。
「どうします? ドプスが目一杯なので、減らしてみましょうか? シンメトレルも効いている様ですし・・」
そして、続けた。
「それでもし血圧が下がらない様でしたら、降圧剤を処方しましょうか?」
なるほど、先ずは血圧上昇の原因を突き止めるらしい。 私が、
「えぇ、それでお願いします」
と答えると、
「そうねぇ・・ (処方量は)どうしましょうか?」
と、私の方を向いて、少し考え込む様子を見せた。 勿論、処方は医師の専任事項なので、私は黙っていた。 その結果、
「じゃあ、現在の半分の3錠/日にしてみましょう」
と決定した。
こうして、次回を7週間後の2月○日に決定して、本日の診察を終えた。 すると、別れ際にS医師がメモと救急搬送の経緯を持ち、こう訊いた。
「これは、戴いても宜しいですか?」
と。 それを聞いて、妻がチャチャを入れた。
「良かったねぇー! 先生が読んでくれるって!! 書いた甲斐があったわねっ!!!」
それを聞いて、私は何も言えなかった。
そして、お礼を言いながら、扉を閉めた。 続いて、今日はこの後、消化器内科の診察があるので、妻と私は消化器内科の待合室に移動した。