抄読会―1
で、今日は総合病院での用事が無事に終わったので、昼食後、またしてもターミナル駅まで一人で電車に乗って、知人と論文の抄読会を予定している。
妻と近くのレストランで食事を取り、総合病院の最寄り駅まで送って貰った。 一応(?)杖を持って。
前回の課題は、改札ゲートを通過する時とエスカレータに乗る時のすくみ足だった。 今回は周囲を見て、人の少ないゲートを選び、機械の前で一旦停止する事を試してみた。 エスカレータに乗るときも、周囲の人の有無を確認してから乗る様に心掛けた。
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で、前回と同じコーヒー店に入って待った。 店員が見当たらないので、カウンターの方を向いて手を振ると、女店員が来てオーダーを訊き、その場で支払う事が出来た。
やがて知人が来て、紅茶をオーダー後
「今日は、秘密兵器を持って来たよ・・」
と言いながら、リュックから薄い箱を出して来た。 その箱を開けると、iPadの様な電子デバイスが見えた。
「これを、家庭教師の時に使ってるんだ」
と言い、全容を見せた。 彼はその脇に付いているペンを取り出して、デバイスの表面を撫でた。
すると、あら不思議! 彼がなぞった場所が白くなっている!!! そう、パーソナル電子黒板である。 箱には「Boogie Board」(ブギーボード)とある。
http://www.kingjim.co.jp/sp/boogieboard/bb4.html
まぁ、書いた内容を保存したり、Bluetooth経由で送信できるのもあるそうだが、カメラ付携帯電話で撮影すれば十分である。 5000円以下で買える、逸品だ。
早速抄読の内容であるが、私の興味は遺伝子と疾患(特にPSP)との関連である。
(The Causes of PSP, L.I.Golbs, June 2,2012.
http://www.psp.org/file_download/9b25b6ab-c558-4398-a498-ebdda2f97c33)
彼もそれを知っているので、その前座である、遺伝子の発現についてiPS細胞を例に挙げて説明してくれた。
勿論、私にそれを再現する能力はないが、幾つか印象に残った事を記そう。
生物学のセントラルドグマは、DNA>RNA(>m-RNA、t-RNA、r-RNA)>蛋白質へと情報が転写・翻訳されてゆく事であった。 このDNAは4種の塩基からなる二重螺旋であり、C=G、A=Tの結合順が遺伝情報となる。 そして、CはGとのみ、AはTとのみ結合するので、遺伝情報はこの相補的な螺旋により保持され、親から子へと受け継がれて行く。
ここまでが、教科書に書いてある事であった。