パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

友人と久々の会食(続)

さて、鯉料理としては「鯉の洗い」を、鯰としては「鯰の天ぷら」を、鰻としては私は「うな重」を、彼は「う巻き」をそれぞれ一つずつ注文した。 そうそう、それと「肝吸い」を二つ、追加した。 

 

すると、ウエイトレスは、うな重に肝吸いが付いている事を告げてくれたので、追加は一つとした。 更に彼女は肝吸いの給仕タイミングを尋ねたので、彼は、最初に欲しい旨を告げた。

 

すると、先ずは、箸置き付きの箸やオシボリ、お茶等が届いた。

 

続いて彼に肝吸いが届き、鯉の洗いも届いた。 勿論、酢味噌が2皿。 氷の上に乗った8切れ程のスライスである。 二人で突き始めた。

 

鯉を食べていると、今度は鯰の天ぷらが、天つゆ2杯と共に届いた。 見ると、竹籠の上に敷いた和紙に、鯰3個とその更に上に野菜3個(カボチャ、しし唐、茄子)が盛ってある。 テーブルに料理を並べながら、ウエイトレスが、

 

  「塩でお召し上がりになりますか? それとも、天つゆだけで宜しいでしょうか?」

 

と訊いた。 まぁ、特にこだわりは無いので、塩は不要の旨を告げた。

 

先ずは野菜から頂戴したが、アツアツなので、「ハホハホ」言いながら戴いた。 そして少し置いて本命の鯰を箸で取り、天つゆを少し付け、口に運んだ。 所がこれも、中がアツアツなのである!?! 

 

どうも、野菜用と鯰用と、衣が違う様だ。 鯰用のは厚く、衣がシッカリしている。 きっと、揚げている最中に、そして箸で取った時に崩れない様に・・と言う配慮だろう。 だから、時間が経っても冷めないのだと思われる。

 

そして、中がアツアツなのはお伝えしたが、鯰は真っ白で口の中で噛まなくても崩れて行く。 特別な味や香りは、殆んどない。 鯛か鱈の身を柔らかくした感じだ。 だからこそ、薄味の天つゆが合うのだろう。

 

そして最後は、私のうな重と彼のう巻きが来た。 彼がう巻きを試食する様、勧めてくれた。 ただ、残念なのは、そのう巻きの玉子焼き部分の柔らかさと口当たりを表現する語彙を、私が持たない事である。 うな重も十分満足できる味と量である。

 

余りにも鯉の洗いと鯰の天ぷらが余りにも美味しかったので、それぞれをもう一人前ずつ注文した。

 

う~ん、満足・満足!!! で、あれだけ食べて、二人で6600円(税込み)と少々・・ 何か計上忘れがあるんじゃないかと言う値段だった。

 

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最後になるが、お店側のホスピタリティが非常に良い。 酢味噌やつゆ等はチャンと人数分来る。 お茶を切らさず注(つ)いでくれる。 私が誤って箸置きを落としてしまい、それが「カツン」と言う鈍い音を立てて床に当たった時など、私が薄暗い床からテーブルに視線を上げると・・ ウエイトレスが既にお盆に新しい箸置き付きの箸を持っていて、落とした人がどちらなのかを見ていた。

 

その素晴らしい気遣いと行動こそ、「お・も・て・な・し」の心である。 私の大切なお客でも、連れて来られる。