弁護士事務所にて
ある用事で、弁護士事務所に寄った。 話題の中に、現在原告として提訴中の、株式の所有権を巡る裁判が出て来た。 私の関心事だからだ。
「この先、どうなるんでしょうか?」
と訊くと、概ね次の様な事らしい。
・ 裁判官は、早く結審したい様だ。
・ いずれ、証人尋問となるだろう。
・ 原告側の証人は、どうやら私らしい。 被告側は不明だ。
・ そして最終弁論を経て、判決言い渡しとなる。
所有権が裁判で確定すると、次は価格の決定をしなければならない。 まぁ、売る方は高く売りたい、買う方は廉く買いたいので、議論が噛み合う事はない。
この場合は、再び裁判所に決めて貰うことになるが、それが「非訟」である事は既述した。
http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2014/02/11/070408
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では、その証人尋問は、どの様に進められるのだろう。 弁護士の説明では、概ね下記の様らしい。
・ 主尋問
・ 反対尋問
・ 再主尋問
・ 補足尋問
・ 職権尋問
テレビドラマやCMで裁判のシーンが出て、場面はほぼ決まってこの証人尋問、それも反対尋問である。 あのような丁々発止があるとなると、緊張する。 すると、弁護士が察っしたのか、留意点を教えてくれた。
・ 落ち着いて
・ 事実だけを
・ 一問一答で
答えれば良い。 ・・と、言う。 すると、弁護士は、
「弁護士によっては、事前に(主尋問の)質問内容や反対尋問の想定問答の打合わせをやるんですが、私はやらないんです」
と補足した上で、私にとっては意外な事を言った。
「私はこれまで、何度、弁護士を辞めようと思った事か・・ でも、これ(=証人尋問)があるから、続けられたんです。」
そう言えば、証人尋問の説明をする弁護士の表情が、喜々としていた。