気功14―浮腫(むくみ)の解消法
そして気功師は、私達に訊いた。
「何か困っている事は、有りますか?」
そこで私は構音障害について、妻は足の浮腫について訊いた。
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私が声が出にくい事を告げると、気功師は、
「そう・・? 喉の筋肉が弱っているのねぇ、こうするとイイわよ」
と言いながら、舌を突き出してみせた。 そして、喉の筋肉が弱ると誤嚥(性肺炎)を起こしやすい事を教えてくれた。
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続いて妻が、私の両足に出ている浮腫について、懸念を言った。 すると気功師は、最初は妻の、続いて私の左足で、
「内臓のツボはここにあるの。 もし悪い所があると、そこが釘を刺された様に痛いの」
と言いながら、脛(すね)や太腿の内側を押して。 特に圧痛を感じるツボは無かった。 きっと腎臓のツボなのだろう。
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そして気功師は、最後に養生訓を述べた。
「ご主人って、セッカチでしょ? 何か急がなければならない事でもあるの?」
「いいえ・・」
「急いだり、慌てたりしちゃダメよ」
と。 まさか、
「残された時間も、短くなってきているから」
とも、言えない。
「前回はポジティブ思考を持つ・・って言ったわよね。 今回は『何事もユックリ』ね! 慌てちゃ、ダメよ!」
確かに慌てるとバランスを失い、転倒しそうになる。