リハビリ94―室内の模様替え
リハビリ室に着くと、室内のレイアウトが一新されていた。 それでも、M医師の予診室は変わっていなかった。 きっと、LANケーブルの都合もあるのだろう。
予診の際、M医師には、
「最近、薬効が薄れて来た感じがするんです。 足もすくみがちだし、声も出づらいんです。」
と告げた。 M医師はモニターに向かって何かを打ち込んで、
「○○日が(次の)診察日になっていますが、薬の方はその時に(担当医に)ご相談下さい」
と言い、予診を終えた。 そして待合室の椅子に腰掛けていると、定刻にO士がやってきた。 前任のY士は遅れる事が多かったが・・
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先ずは空いている台を探し、O士が台と枕を清拭した。 そして、私に台に横臥する様に言った。 元々枕が置いてあった位置が変わっていたので、私が
「あのぉ・・ 頭はどっちなんですか?」
と訊くと、
「(今まで通り)こっちでイイんですよ」
と、枕を示した。
「(全くぅ・・ 場所が変わると、分かりにくい・・)」
と、不満顔だった。
「今までは、毎週リハビリをされていたんですよね?」
「えぇ。 でも先週は予約が一杯で・・」
「あぁ、そうでした」
「この2月で、5人も退職しちゃいましたからね?」
「えっ? 良くご存知ですね!」
「あ、内部情報でしたか?」
「でも、この4月には20人、入るんです」
「えっ? 20人も???」
「そうなんです、だからレイアウトを変えたんです」
ナホルド、そうだったのか・・