リハビリ2―受付と診察
それでも、30分以上前に到着してしまった。 病院に到着し、受付機に診察券を通すと、脳神経内科の予約となっていた。 そう、リハビリの指示を出した診療科の受付を通らなければならないのである。 これは、会計処理のためらしい。 リハビリ室単独では、医事計算の機能がないからであろう。
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脳神経内科には妻だけに行って貰い、途中合流してリハビリ室に着いた。 受付に予約カードを提示したら、先ずは医師の診断を受ける旨の指示を受けた。 リハビリ前に、リハビリが患者に過度の負担にならないか、患者の体調も含めてチェックする仕組みになっているのだ。
もう一つの理由は、リハビリ中の患者の急変に対応出来る様に、医師を常駐させて置くのであろう。
妻と私は案内に従って、カーテンで仕切られた小部屋に連れて行かれた。 中にはデスクに向かった初老の医師が座っていた。 医師はモニターを見ながら私の名前を確認し、問診に入った。
「どこが痛いんですか?」
と聞いてきたが、私が杖を使っているので、整形外科領域だと思ったのだろう。 私が、
「あのぉ・・ パーキンソン症候群で・・」
と言うと、
「あぁ、パーキンソンね。 特に痛いとかじゃあ、ないんですね? ハイ、いいですよ」
と、診察を打ち切った。 これじゃぁ意味が無い・・とは思えたが、予備診察を一応パスした事になるのであろう。
何かキツネにつままれた感じの妻と私は診察室を出て、待合室の椅子に腰掛けてリハビリの順番を待った。