パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

妻の手術−11 (手術終了)

 手術も、手術の説明も終わり、家族と身内は示説室を後にし、ディルームに戻って患者の帰りを待った。

 

やがて医療用のエレベーターが開いて、ストレッチャーが出てきた。 妻が戻ってきたのだ!!! 皆、その後をゾロゾロと着いて行ったが、病室の前で、

 

   「ご家族の方は、廊下でお待ち下さい。」 (看護士)

 

と、看護士に言われた。 点滴、酸素吸入、モニター、ナースコールボタン、排尿用カテーテル等のセットアップが必要だったのだろう。 5分程して

 

   「どうぞ、お入り下さい」 (看護士)

 

と呼ばれた時には、全てセットされていた。

 

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顔には酸素マスク、指にはプローブ、首の周囲にはガーゼやらドレナージ用のチューブがあり、痛々しい。 でも、妹が妻に声を掛けると・・

 

チャンと反応し、呻く様な声を出した! 本当に反回神経は、温存されていたのだ!!! 

 

一同が安堵し、暫く妻を見守ってくれた。 すると・・ 本人が呼んでいる!?!

 

よく聞き取れないので、妹が酸素マスクをずらすと、

 

   「痰が、痰が(出る)・・」 (妻)

 

と言っている。 妹がベッドサイドのティッシュペーパーを妻の口に当てると、舌で痰を押し出した。 少し血が混じっていた。

 

声も出る、意識も確か、感覚も動作も確か・・ 手術は大成功だ!!!!!

 

と、思えた。 しかし・・