パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ443―浴槽での練習

 

2018年11月の最初のリハビリは、M士による作業療法である。 そこで、妻の運転で総合病院に出掛けた。 あっ、そうだ! その前に、薬局に不足分を取りに行かなければ!!! と言う訳で、先に薬局に寄った。 雨も降っていたので、妻のみで取りに行った。 

 

しかし、中々帰って来ない・・ まさか、この後予定もあるのに、薬剤師とベラベラと喋っているとも思えない。 漸く帰って来た妻に訊くと、

 

   「荷物が今着いたばかり・・だと言うの。 結構、向こうも慌ててたみたい」

 

と。 こうして、我々は無事に、総合病院に向かった。

 

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いつも通りの手順で、施術を受け ・・ 受ける前に、総合受付で保険証の確認があるのだった。 と言うのも、カードを受付機に入れると、

 

   「保険証の確認が必要です。 総合受付までおいで下さい」

 

と言うのだ。 そこで、私は、妻から予め預かっておいた健康保険証と指定難病医療受給者証を受診案内票と共に、総合受付に提示した。 これで、OKだ。

 

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さて、今日も作業療法が先にある。 早速、作業療法になったが、彼は私の4点支持杖を見て、

 

   「おっ! 杖が進化しましたね。」

 

と言った。

 

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先ず彼は、私の握力を測定した。 すると、右41.7kg+左43.0kgだった。 それを見て、彼は、

 

   「41kgですかぁ・・ 確か、以前は31kgだったよなぁ・・」

 

と独り言の様に小声で言いながら、胸のポケットから、細長い紙を出した。 それには、確かに「31」と書いてあった。 この頃涼しくなって、手に汗を掻かなくなったのだ。

 

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しかし、作業療法に関しては、M士は手詰まりの様だ。 彼が

 

   「箸の練習もしたしぃ・・ 何か日常生活で困っている事は、ありませんか?」

 

と訊いて来たので、私はチョット日常生活を振り返り、

 

   「浴槽内での、立ち上がりです」

 

と答えた。 すると、M士は。

 

   「じゃあ、一緒に行きましょう」

 

と言って、私をエレヘーターを経由して6階に連れて行った。 そう、6階の入院患者のためのリハビリ室に行ったのだ。 その奥には、浴槽があった。 そしてその浴槽の周囲には、手摺りが縦横に張り巡らされ、それらの縦位置や横位置が可変になっていて、目盛りが書いてあった。

 

彼は私に浴槽に入り、立ち上がって見る様、指示した。 私は靴を脱いで浴槽に入り、「体育座り」になり、手摺りを使って立ち上がった。 その様子を観ていたM士は、こう言った。

 

   「それじゃあ、(力が必要で)大変でしょう? 先ずは、こう右足を折って、立ち上がる時に、そちらに体重を掛けてぇ・・」

 

と。 私が実際に入浴時にやって見ると、体の比重が1未満なので、体が浮いてしまい体重を掛けられない。 きっとどこか違うのだろう・・ 次回、訊いてみよう。