パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ329―階段を使う

 

8月中旬の某日、総合病院にリハビリに出掛けた。 今回も、K氏が研修だ。

 

さて、台の上で一通りマッサージ・ストレッチ・筋トレを済ませると、担当のI士は私に靴を履く様指示し、私は台の脇で立位になった。 すると、I士はK氏に私のバランス能力をチェックする様、指示した。 すると、K氏は私の正面に立ち、

 

   「片足立ちをしてみて下さい」

 

と言い、私の両肩の外側に手を置いた。 続いて、脚を替える様指示した。 私は脚を替えて10秒位立てた。

 

   「 ・・・ 」

 

それだけだった。 I士は、K氏の次のバランスチェックを待っていた。 気まずい時間―――と言ってもほんの数秒―――が流れ、I士が拙いと思ったのか、私を平均台に呼んだ。 

 

そして、薄い台を置いて先週と同じステップを練習した。 そして、今度は台を立てて練習した。足の高さは数cmから一挙に30cm位になり、台も不安定になる。 この脚の切替動作が、すくみ足の予防に良いらしい。

 

続いて、I士が

 

「階段の練習しましょう」

 

と、提案した。 勿論、本物の階段である。 そこで、I士・私・K氏の順でリハビリ室を出て、廊下を進んだ。 廊下の歩行に問題は無いのだが、角を曲がる時や扉を通過する時に、すくんでしまう・・

 

例えば、階段は防火扉の向こう側にあるので、I士が観音開きの片方の扉を開けてくれた。 私が通ろうとしたら足がすくんでしまい、もう片方の扉にもたれ掛かった。 すると、その扉は固定してある訳では無く、「おっとっと」となってしまった。 勿論、I士とK氏が慌てて、夫々私と扉を抑えた。

 

そして、階段の昇降にはI士が付き添ったが、私は一人で昇降した。 昇る時はI士が後ろに付き、降りる時は私の横に並んだ。 こうして2往復して納得したのか、元のリハビリ室に戻った。 I士は

 

   「階段は何とも無いんですねぇ・・ でも、狭い所ではすくんでしまう・・」

 

と講評した。 私は、

 

   「後は・・ 向こうから人が来たりすると、ダメなんです」

 

と追加した。