パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ318―「レベルアップしますよ」

さて6月中旬、今日も総合病院にリハビリのある日だ。 前回、6月上旬にやったばかりの感もあるが、曜日の関係で「連続」となった。

 

さて、いつも通り妻の運転で総合病院に行き、M医師の予診を受け、待ち合い用の椅子に腰掛けてリハビリ室内を見渡すも、担当のI士の姿が見えない・・ 

 

と思っていたら、定刻少し前に現れて、ほぼ定刻にリハビリの施術が始まった。 どうも直前の患者がキャンセルした様だ。

 

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さて、空いている台を探し、その台の上でマッサージやストレッチを行った。 そして、I士は、

 

   「今日は、自分(独り)で出来るストレッチをやりましょう」

 

と言い、台に座った。 そして、胡坐(あぐら)の格好から片脚を前に出し、その足の上に上半身を倒した。 コツは、

 

   「お腹が、脚(太腿)に着く位曲げてぇ・・ 顔は(下げずに)前を見てぇ・・」

 

と言う事らしい。 そして、左右の脚を替えてやった事は、申すまでもない。

 

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さてその後、前回やった「米搗きバッタ」をやったが、疲労もあり余り上手くは出来なかった。 そしてその次は、脚を上げての歩行である。 I士は、太腿を水平まで上げて、見本を見せた。 勿論私も真似たが、疲労により段々と脚が十分上がらなくなって来たのが、自分でも分かった。 すると、I士は

 

   「膝を(対角の)手で叩きながら、(歩行を)やってみて下さい」

 

と言った。 そこで、その通りやった。 これは、昔からやっているので、私の得意技である。 すると私が(I士の予想より)上手くできたのだろう、彼は次の様に言った。

 

   「じゃあ次は、レベルアップしますよ」

 

と言い、こう続けた。

 

   「では、上げた脚の下で、手を叩いて下さい」

 

と。 うん、これは確かに難しい。 脚を十分上げないと両手が届かないし、無理に両手を合わせ様とすると、上半身が屈んでしまう・・

 

一応、やっては見たが、彼の満足行くレベルではなかったのだろう、形についてはノーコメントだった。 ただ、この様な注意点を言ってくれた。

 

   「ほら、やっている内に、段々速くなって来ちゃうでしょ? もっと、一定のリズムで。」

 

と。 うん、確かにその通りだ。 やっていると疲労が蓄積し、上げた脚を保持出来なくなってくるのである。 私の疾病の症状である、「姿勢保持障害」であろう。