パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

診察201505―2

S医師が診察を開始した。 診察内容は従前である。 列挙すると、

 

   両手首・両肘の固縮の有無、膝蓋腱反射の有無・強度、指鼻試験、眼球運動と下方注視能力

 

・・等である。 そうして、こう評した。

 

   「歩行だけなのよねぇ・・」

 

つまり、診察結果は全て正常域だったのである。 そして、次の項目に移った。

 

(3) 退職について 

 

⑤ 就労の継続が極めて困難になった。

社内には、手摺り等の設備は無いため移動が困難であるばかりか、デスク・キャビネット等の備品やコピー機・シュレッダー等の設備があり、移動に杖を使っても危険である。

例1:会社の食堂まで辿り着くのが困難で、自席での食事に特別許可を貰っている。

例2:会社のトイレには衛生上の理由から杖を持ち込めず、便座に辿り着くのが大変である。

⑥ 退職を決心した。

社長や妻とも相談し、5月○○日を以って退職をする事とし、辞表を提出した。

業務の引継ぎはほぼ終了したので、出勤日を残り○日とした。

⑦ 健康保険が変わります。

○月○日から「協会けんぽ」の任意継続保険に加入する予定である。

 

まぁ、これは医療とは直接関係のない項目なので、S医師からは特にコメントは無かった。 ただ、私としては就業の継続が困難である実態を分かって欲しかっただけである。

 

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そして、話題はいよいよ本日の最大のトピックに移った。 それは、処方である。

 

実は私は、今回、処方の変更があるかも知れない・・と、期待半ばに思っていた。 と言うのは、①ビ・シフロール(ジェネリック名:プラミペキソール)の減量処方後、3ヶ月が経過し、安定してきている、②ADLが低下し、退職予定である・・であるからである。

 

S医師が、

   

   「お薬ですけど・・」

 

と言いかけたので、私は予め用意した別のメモを出した。 それは、私が処方薬について、常々思っている事である。 本来処方は医師が決定するので、患者側から言い過ぎてはならないのであるが、S医師は俯瞰して、

 

   「まぁ、調べて来てくれて、有難うございます」

 

と言った。 私もそれを聞いて、安堵した。