パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

黒茶屋とイルミリオン―1

11月の末も近い下旬、あきる野市の黒茶屋に、義妹たちと総勢7人で出掛けた。 目的は紅葉観賞とランチである。 この黒茶屋へは、

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/20130904/1384157678

 

去年(2013年)の8月にも訪れた。 当時、秋川渓谷沿いの緑濃い木々は、紅葉の美しさを想像させるに十分であった。 今回は、その紅葉の真っ只中である! 

 

え? そんなベストシーズンに予約が取れたね・・ですって??? そうなのです、普通は無理なんです、普通は・・

 

予約が取れたのは、「キープ部屋」だったかららしい。 ではその「キープ部屋」とは?

 

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黒茶屋は、団体も受け入れる。 旅行会社が募集する、バスツアーである。 一般への募集なので、人数が不定だ。 少ない分には「最少催行人数」を設定してあるので、旅行社は赤をださない。 しかし、人気のため予定した募集人員を超える申し込みがあった場合は? バスの定員ギリギリまで受け入れたいだろう。 

 

こんな時に問題となるのは、ランチ等の収容客数に制限のある施設だ。 勿論、募集人数は伝えてある。 しかし、定員まで目一杯、旅行会社が受けた場合の予備室が、受入側に必要となる。 その予備室を、黒茶屋では「キープ部屋」と呼ぶらしい。

 

そう、将に今回は、その「キープ部屋」にあたったのである。 つまり、旅行社から黒茶屋への「最終確定人数の通知」直後に電話予約した様だ。

 

唯、午後二時でしか承れない・・と言う。 ランチタイムにしては、随分と遅い時間だなぁ・・と思われた読者もいただろう? その疑問は、現地に行ったら解決した。

 

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さて、待ちに待った当日がやって来た。 ところが朝からの雨・・ 道路事情も不明なので、早めに出発をした。 所が、雨が逆に幸いしたのか、高速道路も一般道も、鶏の骨(ガラガラ)だったのだ。 その結果、50分程早く到着した。 

 

入り口の水車が我々を向かえ、

 

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店内に続く石段脇のあずまやからは、色変わりしたモミジや広葉樹が見えた。

 

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すると、急に辺りが騒がしくなった。 そう、バスを降りたツアー客が押し寄せたのである。 皆、クラ○ツーリ○ムのロゴと名前の札を下げていて、その下に号車番号のタックシールが貼られていた。 ツアーコンダクター(女性)が点呼を取り、

 

   「もう少しお待ちくださーい。 1時半になりましたら部屋にご案内できますので、この場所から余り離れずに、私の声が聞こえる範囲に居て下さーい」

 

と、甲高い声を張り上げていた。