パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ37―研修生


8月下旬の某日、8月最後のリハビリの日がやってきた。 実は前週、担当のY士が夏季休暇だったので、リハビリも2週間ぶりである。 その間、症状は進行し、ADLが低下してきていた。

 

予診の医師にもその事を告げ、憎悪した症状(すくみ足、脂汗、眼瞼下垂など)を告げたが、例によってコメントもなく、モニターに向かってキーボードを打っているだけだった。

 

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定刻の3:40となったが、Y士はまだ前の患者の次回予約を調整している所だった。 予約表の書類を持って私達(妻と私)の前を通り過ぎる時、定刻を過ぎている事を意識したのであろう、

 

   「ちょっと、待って下さいね」

 

と、声を掛けて言った。

 

それでも、5分遅れでリハビリ開始となった。 すると、近くにいた見慣れない男性が、挨拶に来た。

 

   「研修生のMと申します。 本日は、見学させて戴いて宜しいでしょうか?」

 

と、首から下げた名札を示しながら言った。 学生らしい、初々しい印象だ。 もちろん、快諾した。

 

M学生は、リハビリ中は邪魔にならない様少し離れていたが、熱心にメモを取っていた。 礼儀正しく熱心な様子に、好感が持てた。

 

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そして、リハビリ開始となったが、開始前にY士は

 

    「先週はお休みを頂戴し、有難うございました」

 

お礼を言われるとは思ってもいなかったので、私は気の利いたコメントもできなかった。