転倒事故32―混んでいた、レントゲン室
日常生活の中でも、段々と骨折の事を忘れる事もあり、受診が待ち遠しいと言うより、寧ろ「ああそうだった、自分は骨折してしまったんだ」と言うな懐かしさすら、ある。 私の中では、転倒事故も段々と過去の事になりつつあるのだ。
10時の診察予約なので、レントゲン撮影が9時半である。 例によって、整形外科の受付でX線撮影のオーダー票を作って貰い、放射線科の受付に行くと・・
混んでいるのである。 車椅子の入院患者が4〜5人いて、その他にも外来の患者も7〜8人はいたであろうか? いつもはガランとした待合用のソファーが、ほぼ埋まっていた。 そのため、これまでは5分位で終わっていた撮影が、終わった時には10時を回っていた。
――――――――――――――――――――
整形外科に戻ると、診察の進み具合は順調の様である。 それは掲示板に「現在診察中の患者の予約時刻」が10:00と表示してあるので、分かる。 待合室も、それ程混んでいない・・
事実15分程で中待ちに呼ばれ、更に5分程で診察室に呼ばれた。
診察室に入ると、既に今日撮影したレントゲンとカルテが、モニターに表示されていた。 特に問題もなさそうだ。
「どうですか、左手でカバンを持っていますか?」
とMM医師が尋ねたので、その旨を答えた。 また、両腕を挙げ、バンザイをして、腕の動きを見せた。 すると、MM医師は立ち上がり、
「チョット、いいですか?」
と言いつつ、私の腕を真上に持ち上げてみた。 更に、腕を水平に持っていった。 最後に腕を私の背に廻した。