パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

診察201202−1

2012年の2月上旬、今日は同じ総合病院の、脳神経内科の受診日である。 元々、こちらが主診療科であった。 そもそも、今回の転倒事故の遠因は、この診療科で診て貰っているパーキンソン症候群であった。 ここ10日程は、その転倒事故でバタバタしていたせいか、静まり返った脳神経内科の受付は、7週間ぶりとなる事と相俟って、懐かしさすらある。

 

いつも通りの15:30が予約時刻であったが、受付機を通った時は、既に15:37であった。 遅刻の理由は、税務署での確定申告の相談である。 

 

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妻が相続で受け継いだ土地に道路拡張計画が持ち上がり、土地代金やらマンホールの移設費用やら立竹木(りゅうちくぼく)の移植費用が市から下りたのであるが、確定申告をするに当たり、それぞれが何の収入になり、他の事業とどう損益通算したらよいのか・・がわからなかったのである。

 

色々と調べて貰ったら、下記の通りだった。

 

?       土地は分離課税。 収用なので5000万円までの控除により、無税。

?       移設費用は一時所得。 50万円までの控除がある。

?       移植費用は総合譲渡所得。

 

妻の場合はこの他に赤字の不動産所得があるので、ややこしい。 税務署の担当官自身が損益通算に不案内だったために、パソコンに打ち込んで、確定申告の第四表(一)・(二)を作ってくれた。

 

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もっとヤヤコシイ話もある。

 

土地を収用により公共事業に供するためには、地主が整地しなければならない。 立ち木がある場合は、移植か伐採をする事になる。 補償は出るが、その収入は「移植の場合は総合譲渡、伐採の場合は一時所得」となるそうである。 当然、税額も違う・・

 

更に、収用なので土地代金に対して所得税はかからないが、その金額によっては妻が私の扶養から外れなければならない。 仮に損益通算により、確定申告上、事業が赤字でも・・ 理由は税制が別だから・・だそうである。

 

そんなこんなで、税務署で予定以上に時間が掛かってしまった。

 

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話がそれてしまったが、30分程したら、診察に呼ばれた。 待合室までは車椅子だったが、診察は杖で受ける事とした。

 

三角巾の姿で受診するのは、自分の失敗を見られる様で気恥ずかしい。 I医師には、どんな顔を向けたら良いのだろう・・ I医師は、何と言うだろう・・

 

妻が開けてくれた扉を杖で通ると、モニターを凝視しているI医師の横顔があった。