診察201610―5
T医師は、
① 過去のドキュメント(某大学病院の神経内科医のS医師によるセカンドオピニオン)を拾い読みし、
② 最新のMRIの読み取りと、そのMRIと過去の撮像との比較をし、
③ 私の目前でペンを上下し、私の眼球の動きを観察し、
④ 私のADLを妻に訊いた。
以下は、夫々の内容である。
① 読んで、「まぁ、こんなもんね?」と割と冷ややかな反応をし、
② MRIで、「多系統萎縮症だと、ここに線が入るのよねぇ。 (その中でも)黒質線条体変性症では、この辺に・・ 進行性核上性麻痺ではここが薄くなるんだけど、過去のものと比較して、微妙ねぇ・・」と言及し、
③ 「う~ん、(眼球の動きは)正常ねぇ」とコメントし、
④ 例えば、「被り物を脱ぎ着する時、介助が必要ですか?」等の質問をした。
この④で、T医師は「どう、夜中のトイレは?」と訊いたので、妻がありのままを答えた。
「夜中に何度も起きるんですが、何とか壁伝いに行っています。 でも、その内、し尿瓶でも要るんじゃないかと・・」
これに対して、T医師はこんな説明をした。
「あのね、男性の場合は立たないと、(出るための)圧力が掛かんないの」
と。 ナホルド、それで分かった事がある。 それは・・
夜中に目が覚めると、尿意を感じる。 しかし、それは弱く、あと5分位は何とか持ちそうだ。 でも、どうせ行くなら早や目に越した事はない。 そこで、枕元の椅子を頼りに立ち上がると、急にその尿意は強くなる。 否、強く・・なんてものではない。 将に、「強烈な切迫尿意」なのである。
まぁ、強烈な尿意があっても、男性ならどうにかなる。(><)
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こうして、身障者手帳を申請するための診察は終わった。 すると、T医師は、別れ際にこう告げた。
「そうねぇ、あなたの場合は進行のユックリした進行性核上性麻痺ね。」
「診断書は、2週間後に出来ます。 後は、それ位出来れば、構音障害の方は(認定は)無理ねぇ・・ それと、ええっと・・ 2級かなぁ・・」
と。 と言うのも、念のため、肢体不自由と視覚障害 ・聴覚障害 ・平衡機能障害 ・音声、言語機能障害 ・そしゃく機能障害の2種類の診断書を持参したのだった。
そして礼を言い、妻が私の車椅子をバックして、診察室を出た。 そして会計をしたら、診断書代は10,800円だった。 普通は5,400円なので、その倍である!?! しかし、もし本当に身体障害者2級が取得出来れば、元は直ぐ取り返せる。