パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ340―道具を使って

記入が終わると、いよいよ施術だ。 先ずは。下半身のマッサージだ。 TA嬢は仰向けの私の大腿四頭筋を触り、

 

   「先ずは、凝っている所をほぐして行きましょうねぇ・・」

 

と言いながら、私の下半身のマッサージやストレッチをこなして行った。 太腿をマッサージする彼女の手が鼠蹊部に近づく度に、「ドキッ」としてしまう。 

 

   「そうそう、凝っているのは、その先なんですぅ」

 

なんて、言える訳もない。(><) 途中、直径60cm位の柔らかいボールを持って来て、

 

   「これ、やった事ありますか?」

 

と訊きながら、仰向けのままの私に脚を上げる様指示し、脹脛(ふくらはぎ)の下に置いた。

 

そしてTA嬢は、私の弁慶の向こう脛に手を添え、両脚を前後に伸ばしたり、(両膝が胸に付く位)縮めたりした。 これを10回やったら、今度は彼女の補助なしに同じ動作を10回やった。 更に同じボールを脹脛の下に置いたまま、両脚を左右に10回振った。 勿論、ボールから落ちない程度に。 続いて同じ事を彼女の補助なしに10回やり終えて、彼女はボールを片付けた。

 

そして今度は、その帰りに長さ60cm位の紙筒を持って来た。 彼女の指示により台に腰掛けた私はその両端を握って頭上にかざして上半身を上下・左右・前後(捻転)に動かした。 柔軟性の確保のためのストレッチである。 これが終わると、彼女は紙筒を片付けた。

 

いよいよ、最後のストレッチである。 TA嬢は台に腰掛けたままの私の後ろに廻り、左手を私の左に伸ばし、

 

   「私の手を触って下さい」

 

と言った。 私が左手の指先で彼女の掌に触ると、今度は少し遠くして同じ事をさせた。 更に右側でも同じ事をやった。 つまり、上半身を伸ばしてのバランスと回復の練習である。

 

   ―――――――――――――――――

 

さて、残り時間も10分程になった時点で、歩行練習に移った。 室内を往復歩行するのである。 広い場所だったので、難なく出来た。 するとTA嬢は、私に

 

   「平行棒の間は、歩けますか?」

 

と訊いた。 きっと、私のすくみ足を再現し、アドバイスをしてくれる予定だったのだろう。 しかし、平行棒の様に固定されて、高さのあるものなら、大丈夫なのである。

 

すると、どういう場面ですくむのか、不思議そうに訊いた。 私は、

 

   「狭くて危険が予測される時とか、向うから人が歩いてくる時です」

 

と答えた。

 

   ――――――――――――――――――

 

こうして本日のリハビリは、無事に終了した。 え? 女性理学療法士の感想ですか?

 

先ずは、部品の大きさであるが、兎に角小さいのてカワイイのである。 台に腰掛けて、手を伸ばす時の二の腕の長さとか、掌の大きさとか・・

 

次に、柔らかいのである。 手脚は勿論、身体全体、当たる所・当たる所、どこもが・・

 

最後に、体温であるが、身体全体が暖かいのである。 まるで・・・それは、

 

   「私・・ 高温期なの。 今日は安全よ!」

 

とアッピールして ・・ してないか!?!