気功―39
2016年8月上旬の次の行事は、気功である。 そこで予約日に妻の運転で、気功師宅に出掛けた。 何度も通った道であるが、妻は目的地をカーナビの運転履歴から探し、セットした。
さて、今回は意識して歩いたので、気功師からは特にコメントは無かった。 所が、入り口での方向転換が上手く行かず、脇の柱にもたれ込んでしまった。
「ほら、ユックリ! 慌てない、慌てない」
とは言うが、別に慌てている訳ではない。 それに、
「脚を上げて!」
とは言うが、私に言わせれば、
(それが出来れば、苦労はないっ)
と思うのである。 まぁ、それは置いといて、いつもの小部屋に入り、軽い挨拶後、早速施術が始まった。 気功師は右手で水晶を廻し、左手を私の体の上方でかざした。 すると、特に暖かく感じる部位がある。 きっとチャクラが入る「ツボ」なのだろう。
こうして約1時間、仰向けになって15分程で施術が終わった。 気功師がお茶を淹れに立ったので、私は元の座布団に戻ろうとした。 しかし気功の施術を受け始めた頃の軽さは、感じられなかった。
その後、お茶と菓子を戴きながら、雑談をした。 その中から、私の病気に関する事項について、幾つかのコメントを紹介しよう。 先ず、気功師は開口一番、
「頭の中のモヤモヤしたものを、全部取っといたわよ」
と言った。 私の中では、この所、平穏に過ごせているので、思い当たる所が無かった。
続いて、脚を上げる練習をやっているかを訊いた。 妻が、
「あっ、それ、リハビリでやってます」
と答えた。 更に、ヨガマットやハーフのストレッチポールを持っている事を紹介したら、有効利用しているか、ツッコミが入った。 すると、妻が
「お昼寝マットと枕になってます」
なんて告げ口をするもんだから、私がとばっちりを受けてしまった。
最後に帰り際、
「また元に戻っちゃったわね? 折角、前回、少し痩せたのに・・」
と指摘を受けてしまった。 まぁ、言えてるだけに反論出来なかった。 熱中症予防のためにエアコンを効かせた部屋で、オリンピックでの日本人の活躍をテレビ中継で観ていれば、当然である。 ・・等と開き直っても、屁のツッパリにもならない。