パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ296―2016年、最初のリハビリ

今日、3番目の病院行事である。 定期的な脳神経内科の診察と、救急搬送時後の消化器内科の診察が終わり、私は先に一人でリハビリ室に向かった。

 

・・までは良かった。 所が、遠いのである。 もう疲労困憊のヨレヨレ状態で、辿り着いた。 しかし、前の2件がスムーズに終わったので、待ち時間が充分あり、回復して来た。

 

今回は、先に脳神経内科の診察があったので、リハビリの予診の必要は無い。 ほぼ定刻、I士が現れてリハビリの施術が始まった。 今回は月初なので、先ずは「リハビリテーション総合実施計画書」の作成の必要がある。 I士は、いつも通り、

 

   「今月の目標・・と言うか、何かご希望はありますか?」

 

と訊くので、私は、

 

   「上半身の柔軟性はあるので、やはり下半身ですか・・」

 

と答えた。 それを聞くと、I士は、

 

   「あ、ハムストリングスですね!」

 

と合点した風に言い、その旨を書き込んだ。

 

   ―――――――――――――――――――

 

さて、今回の新技である。 

 

先ず、彼は台の縁に腰掛け片脚を落とした。 残った脚を台の上で直角に曲げ、その上に上半身を落とした。 つまり、股関節の柔軟性のストレッチである。 そして次に、台の上の脚を伸ばして同じ事をやった。 今度は、ハムストリングスのストレッチになった。

 

そして次の新技に移った。 靴を履いて広い所に陣取り、私に腰を落とす様指示した。 そして、私にジャンプしてみよ・・と言う。 勿論、ジャンプして見せた。 

 

すると今度は、連続ジャンプをして見よ・・と。 で、連続すると疲労が蓄積し、徐々に高さが減り、段々とジャンプの間隔が減少してしまう・・ 彼はそんな私を見て、突進歩行時のタッタッタと言う歩み(=歩幅が徐々に減り、刻みが段々と速くなる)と同じ現象だと思ったらしい。

 

そこで、右手でリズムを取り、ジャンピング・キューとした。 しかし、疲労が蓄積すると、中々同期出来ない。 そこで、彼は私の正面に廻り、私の両手を持った。 所謂、「手に手を取り合って」と言う、格好である。 その状態で、彼がジャンプを始めた。 今度は、なぜか同期してジャンプが出来る!

 

続いて、同じ格好のまま、腿上げを行った。 つまり、左右の太腿を交互に高く挙げるのである。 自分では、及第点だと思えた。

 

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最後に、上半身の捻転を行った。 直立姿勢で両腕をブラブラと左右に回転するのだ。 ラジオ体操にある。

 

するとI士は両手で私の肩を持ち、回転させた。 そして、

 

   「後ろに目一杯廻して、顔を後ろに向け・・」

 

と言った。 彼は、

 

   「うん、良く廻りますねぇ!」

 

と、評価してくれた。