蛍(3)
その会場の様子をお伝えしたいと、私はデジカメのシャッターを切った。 その中で割とマトモなのが、
http://f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20140613/20140613171201.jpg
である。 これぞ、電灯を完全に落とした漆黒に飛ぶ蛍だ。
え? どこか・・分らない???
では、丸で囲ってみよう。 その中心に・・ え? まだ分らない???
では、拡大しよう。 それを、同じ写真の左下に貼りこんでおいた。 そう、太い黄丸の中央だ。 小さな光る物体が移動してるのは、ご納得戴けたろう。
やがて蛍の数も増え、近くの木に留まるものも、私たちの部屋に迷い込んでくるのもいた。 宴の残り火のみが中央のテーブルでほんのりと光る部屋を切り裂くように走る青白い一条の光。 それは、点滅しながら、天井付近を舞っていた。
(もしこれが夢なら、醒めないで欲しい・・)
そこにいた誰しもが、そう願ったに違いない。 しかしその願いも、やがて回復した電灯の明かりによって、消えていったのであった。
こうして幽幻の時は終わったが、気になるのは先程の蛍だ。 飛び疲れた蛍は・・ いた、畳の上にいた!
http://f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20140613/20140613171202.jpg
蛍の真の姿・・
え? 光らなければ、ゴキブリの子供???