パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ190―ICチップ入り名札

いよいよ5月も最後のリハビリ日である。 いつもの様に妻の運転で予約の30分程前に到着し、M医師の予診を受けて、待合室で待っていた

すると、新しいデザインの名札を胸に付けた職員が、いる。 よく見ると、半数近くがそうだ。 その意味は、後に明らかになった。

 

さて、予約時刻の15分程前になったら、担当のO士が現れてエアロバイクをさせてくれた。 いつもリハビリ開始前にやらせて貰っているとそれが当たり前の様に思えるが、これは、時間外のサービスである。

そして、負荷設定=1.0、時間=20分で開始したが、どうも調子が上がらない。 いつもはスピード=60回転/分で維持しているが、今日は50、否、40がやっとである。 ハテ、何か疲労の原因でもあったかなぁ・・と考えたが、特別思い当たる節も無い。

   (そうだ、気温だ!)

この5月末は異常な暑さだった。 夏日はもちろんの事、猛暑日すら出現したそうだ。 エアロバイクを漕いでいると、汗がでてくる。 しかも腕にも・・ そして全身がけだるい疲労感に包まれる。 きっとエアコンの設定温度が高いのだろう。 ]

 

20分間のエアロバイク終了音(「ピー」)を部屋のどこかで聞いていたのだろう、1分間のクールダウンが終わる頃にO士がやって来て、降車をサポートし、清拭済の台に案内してくれた。 そこで私は、名札について訊いてみた。

   「名札のデザインが、変わったんですな?」

   「あぁ、これですか? ICチップ入の名札ですよ。」

   「ICチップ? へぇー・・」

   「(入室の)セキュリティーか何かに使うんでしょうね、まだ何の役にも立っていないけど。」

   「・・・」

   「これ、紛失すると(再発行に)3000円ですって。 全く無駄な所にお金使って・・ だったらその分、給料上げて欲しいよなぁ・・」

因みにO士は独身で、現在の給与で生活はできるが、結婚して家族を養うには足りないらしい。

 

そう言えば、病院の新館建設にも疑問を持っていた。 いや、建設に反対している訳ではない。 朝礼での一言に、疑問を持ったらしい。 表現は忘れたが、要は

「新館建設には、巨額の経費が掛かっている。 そのため、(従業員への)ボーナスの原資が無い」

と言うものらしい。 これを聞けば、誰だって

   (新館建設に? それって・・ 何も俺っちが頼んだわけでもないしぃ・・)

と、思うだろう。