調停―2
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下記の通り、調停時に申請人の介助人同席の許可を申請します。
1.事件の表示
平成25年(○)○号、申立人:○○、相手方:××
2.申請の理由
健康上の問題による事故防止のため
申請人は3年程前からパーキンソン症候群(※)を発症し、現在に至るまで○○総合病院の脳神経内科にて治療やリハビリテーションを継続しています。 しかしながら病状は悪化する一方で症状の進行は止まらず、現在は歩行障害のため日常生活にも支障を来たしています。 事実、平成○年○月○日、歩行障害に基づく転倒により左上腕骨を骨折・受傷し、救急車で上記病院の救急外来に搬送され、その後、約半年間の治療を受けました。
更には、書字困難や構音障害もあり、生活の色々な場面で下記介助人の代筆や代弁に頼る事があります。
※ 現段階での診断。 「今後CT・MRI等で脳の萎縮等の病変が観察される様になれば、他の疾病、例えば『多系統萎縮症』もあり得る。」(T医師)
3.介助人の表示
住所・電話番号:(申請人に同じ)、氏名:○○、申請人との関係:配偶者
(求めがあれば、身分証明書として介助人の運転免許証を提示させます。)
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さて、早めに簡裁に到着し、入り口の自動ドアをくぐると、案内の看板があった。
「申立人は出頭カードに記入の上、申立人控室でお待ち下さい」
この看板は申し立てた日にはなかったので、調停のある日だけ出してあるのかも知れない。
妻がトイレに行っているのを入り口で待っていると、受け付けた時の女性書記官が中から出て来て、名前を確認の上、案内してくれた。 きっと杖を使っているので、印象的だったのだろう。
三十路前の背の高い美人である。 勿論、職業柄か笑顔こそないが、心優しい、気配りのある女性だ。