青森に紅葉を訪ねる―10(八甲田山ロープウェイ)
バスは一路、最後の目的地である八甲田山へと向かった。 その途中、添乗員があの悲劇の雪中行軍遭難事件を紹介してくれた。
天気予報通りの重い空ではあったが、森林限界を抜けると景色が開け、八甲田山ロープウェイの麓駅に到着した。 さあ、本日の・・ 否、今回の旅行のハイライト!!!
しかし、雰囲気が変だ・・
駐車場に車はなく、駅の周囲に人影すら見えない。 そもそも、ゴンドラが動いていない!?! そこでロープウェイの先を見ると、途中から完全にガスっていた。 つまり、運休である。
まぁ、この濃いガスでは、仮に頂上駅に着いたとしても、駅舎から出られないだろうし、360度見回した所で、ガスしか見えないだろう。 そこで急遽ロープウェイを諦め、その先の橋から紅葉を楽しむ事とした。
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麓駅から10分ほど走ると、橋の袂に着いた。
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もう周囲は全山真黄色である。 妻と私は、思わず息を呑んだ。 ガイドの案内に従って降車し、橋の歩道を歩いて見た。
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橋のほぼ中央から真下を見ると、紅葉の間から渓流が見えた。
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これらの景色を堪能できて、
(嗚呼、青森まで来てよかった!)
と思えた。 ロープウェイは残念だったけれど、最後に青森の紅葉を満喫でき、満足できた。
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これでもう、思い残す事は無い。 アスパムでみやげ物を買い、バスは再び新青森駅に向かった。
さて病気との関連であるが、人目を意識しているので、なるべく「普通」に歩いた。 急ぐ旅でもなかったしゆったりとしたスケジュールだったので、パーキンソン症候群でも、特別困る事もなかった。
総じて、楽しめた旅・思い出多い旅となった。