パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

血液検査での問題

 私は早速、この8週間の症状の変化や質問を記載したメモを渡した。 I医師はざっと目を通した後、前回診察時の血液検査結果をモニターに映し出し、私にこう尋ねた。

 

   「検査(採血)をしたのは、食後でしたか?」 (I医師)

 

メモには、前回実施した血液検査の結果を尋ねる質問を、書いておいたからであろう。 それは、前任のT医師の指示でもある。 

 

これに対し、妻が間髪を入れずに、

 

   「(普通に)お昼ごはんを食べて、2時間後でした」 (妻)

 

と、代返してくれた。 よく憶えているものである。 I医師は

 

   「ああ、だから血糖値が高いのね。 後は正常よ!」 (I医師)

 

と、答えてくれた。 一先ず、安堵である。 しかし2時間経ってもまだ(食後)血糖値が高いのは、たとえ糖尿病との診断を受けてはいないものの、インスリンの分泌が悪いのだろうか? だとしたら、糖尿病の予備軍かもしれない。

 

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次にI医師が首にかけている聴診器を耳に当てる素振りをしたので、私は急いでジャケットを脱ぎ、カッターシャツのボタンを外そうとした。 それを見たI医師は、

 

   「あ、シャツは、そのままでいいですよ」 (I医師)

 

と言い、シャツの上から聴診器を当て始めた。 I医師の顔が、私の胸元に近づいてきたが、これは純粋な診療行為である。

 

呼吸音を聴きながら当てる位置を変え、最後に心音を聴いた。 すると、I医師は私の左手を握ったのである。 勿論、脈を診るためであるが、もうこれだけでTachycardia(頻脈)モノである。 私はI医師の白い指先を見詰めていた。 

 

そして・・

 

そしてI医師は、気になる事を言ったのである。